2025年 お気に入り
とうとう年末、今年は特に蝶は種類も個体数も極めて不作の年で、特にゼフィルス(ミドリシジミ類)は残念ながらほとんど見ることすらできませんでした。あまつさえ、年初から夏いっぱいアキレス腱の部分断裂(歩き過ぎによる損傷)により思うようには行動できなかった年でもありました。蝶、鳥、番外の順で恒例のお気に入りを並べます。
サイトをご覧いただきありがとうございます。良いお年をお迎えください。
(1)蝶
① ベニシジミ 川崎市 多摩川中野島 (3月28日)
春の到来を感じさせる嬉しいシジミチョウ。早春と晩秋の低温期は橙色が輝いて特に美しい。

② ルリタテハ 横浜市 (4月4日)
越冬しているにもかかわらずこの時期に見る個体は傷みも少なく瑠璃色が輝く。

➂ ツマキチョウ 川崎市(4月5日)
オオアラセイトウで吸蜜するオス。森林公園だが人の手が入って下草を刈られたためか、個体数は激減したように感じた。

④ ギフチョウ 相模原市 (4月9日)
山頂。花がまだ咲いていないので地べたとまりの味気ない写真だが個体は新鮮。鹿が山の食草を食べ尽くしこの産地も絶滅は時間の問題かと危惧される。

⑤ ギフチョウ 相模原市 (4月9日)
山頂で飛んでいる姿も残しておこう

⑦ ツマキチョウ 川崎市 (4月12日)
こういう撮り方をすると後翅の銀線細工のような唐草模様がひときわ美しい(ただなかなかピント合いません・・・)。

⑧ コツバメ 東京都 (4月30日)
ヤマツツジに産卵に来ていたメス

⑨ アオバセセリ 東京都 (4月30日)
セセリ類の重鎮。テリトリーを張って自ら主張する空間を飛び回りだすと永遠に飛び続けるのか?と思うほど長時間。束の間の小休止を捉えた。

⑩ ミヤマカラスアゲハ 東京都 (5月3日)
日本で一番美しいとされているアゲハ。流れるような後翅のデザイン、全体の配色ともに傑出している。

⑪ オオムラサキ 山梨県 (7月3日)
国蝶オオムラサキのオス。羽化後しばらくはひたすらミネラルの補給に余念がない。 
⑫ アイノミドリシジミ 長野県 (7月19日)
確実に見られる場所だったのに昨年は皆無、今年は早めに行ったのに既に遅く個体数も極めて少なかった。高止まりで美しい金緑色の翅表全体は撮れず。

⑬ オオムラサキ メス 東京都 (8月2日)
久しぶりにメスを見た。8月に入ったというのに初々しい。背景に緑色の宝石のようなアオカナブンが見えている。

⑭ スミナガシ 東京都(8月2日)
夕刻、テリトリーを監視するオス。青緑の美しい翅(この写真はx)、碧眼、赤い口吻+背景と4拍子はなかなか揃わない。

⑮ ミヤマチャバネセセリ 川崎市 (8月13日)
自宅すぐ裏の多摩川の地域からは、ギンイチモンジセセリとともに姿を消してしまった。ずっと下流の地域でたまたま見つけた個体。何が影響したのだろう?

⑯ スミナガシ 東京都 (8月15日)
クヌギの樹液酒場で赤い口吻を伸ばす。生活臭が滲み出過ぎた樹液酒場では美しい背景は望めない(と欲を言いだすとキリがありません・・・)。

⑰ ヒメウラナミジャノメ 宮城県 (8月22日)
ミズヒキにとまる。ナツアカネ(アキアカネかも)とのデュオ。クモノ巣邪魔だ!

⑱ コムラサキ 横浜市 (9月10日)
開翅せず紫色の幻光はついに見せてくれなかった。連写を続けるうちにカメラが動かなくなりその結果大打撃を受けた・・・

⑲ アオスジアゲハ 川崎市 (10月6日)
緑地の湿地帯に咲き乱れるピンクのミゾソバで吸蜜する。次々と訪花し躍動感があふれるアゲハ。

⑳ キタキチョウ 川崎市 (10月10日)
川沿いの小径で吸水する鮮烈な黄色。なぜかつぎつぎと集まる傾向がある。

㉑ ムシャクロツバメシジミ 川崎市 (10月18日)
自宅裏の多摩川地域からは随分下流の地域で偶然見つけた。シャクチリソバで吸蜜。神奈川で増えたという話は聞いていたがその後は探しても見つからない(台湾原産)。

㉒ ムラサキシジミ 川崎市 多摩川中野島 (10月29日)
オスの開翅。朝方に川沿いを歩くと太陽に向けてあちこちでほかのシジミやタテハが開翅しているのが見られた。

㉓ ヤマトシジミ 多摩川中野島 (11月1日)
ほかの蝶のようにみえるが、もっとも普通種のヤマトシジミ。多摩川をバックにコセンダンで吸蜜。

(2) 鳥
① オカヨシガモ 川崎市 多摩川宿河原堰 (1月24日)
多摩川では極めて普通に見られるカモ。

② オナガガモ 川崎市 宿河原堰 (1月24日)
着水準備態勢。こちらも普通に見られるカモ。翼鏡がくすんだ緑色であるのが分かる。

➂ カワセミ 川崎市 多摩川上河原堰 (1月26日)
上空でホバリング中。飛び込みの際に途中で水中の獲物を見失ったときにもホバるという話があるが果たして???

④ ハヤブサ 川崎市 多摩川上河原堰 (1月26日)
ああっ、そんな爪で掻いちゃいけません! 世界一の速度で急降下してエモノを蹴飛ばして地面に落とすらしい。こんな爪で・・・

⑤ カンムリカイツブリ 川崎市 多摩川上河原堰 (1月28日)
しずしずと上品に泳ぐが、見えている脚はなんとなくそぐわない感じがする。

⑥ ベニマシコ 調布市 (1月31日)
多摩川を越えてプチ遠征した甲斐あって(というほど遠くはない)運よく初見となった。

⑦ ニシオジロビタキ 東京都 (2月4日)
これも多摩川越え(と言っても私の場合は都心に向かう方向)で行った甲斐あり初見。なんとも愛らしい仕草をする。

⑧ オシドリ 相模原市(2月7日)
遠くの日陰にたむろしていて写しにくい。時折、日向に出てきてしばらく泳ぐと飛び立つというのを繰り返した。なんとなく掴みどころがない印象。

⑨ ルリビタキ 川崎市 (2月8日)
木の枝の間から飛び出て、いいところにとまってくれた。まさに幸せの青い鳥。

⑩ マガモ 川崎市 多摩川宿河原堰 (2月9日)
オスの場合、いろんな色で構成されるが、緑と青は構造色につき角度によっては黒にしか見えないのでいいタイミングで撮れた。

⑪ キセキレイ 川崎市 多摩川宿河原堰 (2月15日)
この堰では最も数が少ないがいつも姿は見せてくれる。以下セキレイ4種の飛翔。

⑫ タヒバリ 川崎市 多摩川宿河原堰 (2月24日)
ちょっと見ではセキレイには見えないが歴としたセキレイ。尾を上下に動かす挙動を見るとそれと分かる。

⑬ ハクセキレイ 川崎市 多摩川宿河原堰 (3月9日)
最も数が多く、水辺のみならず街中にも進出している。

⑭ セグロセキレイ 川崎市 多摩川宿河原堰 (3月9日)
遠くからだとハクセキレイと見分けがつかない。また、幼鳥に至ってはさっぱり・・・

⑮ ヒドリガモ 川崎市 多摩川宿河原堰 (3月20日)
翼鏡の緑はコガモより少しだけくすんだ感じがある。個体数は多い。

⑮ コガモ 川崎市 多摩川宿河原堰 (3月21日)
翼鏡の緑は極めて美しい。

⑯ ジョウビタキ 川崎市 多摩川宿河原堰 (3月14日)
カゲロウをフライングキャッチで捕らえる瞬間。ただでさえ儚いカゲロウの命(2~3日と言われる)がサドンデスになった。

⑰ カワセミ 東京都 (4月19日)
JR飯田橋駅のホームからも見えるお濠のカワセミ。数年ぶりに見かけたがこのころは毎日定時に姿を現していた。

⑱セッカ 川崎市 多摩川中野島 (6月8日)
多摩川ではよくその特徴ある声を聞くが、ひたすら大きく円を描いて高いところを飛び回るので着地点を見定めて運よくそれが近くだと撮影可能になる。

⑲ オオヨシキリ 川崎市 多摩川湾処 (6月9日)
日本三大鳴鳥(美しい声で鳴く:ウグイス、オオルリ、コマドリ)に選ばれず、気分を害しているようなので動画で ⇒ちょっと聴いてやりましょう。

⑳ ホオジロガモ 川崎市 多摩区宿河原堰 (11月12日)
今年初見のカモ。オスの成鳥は頭部が緑で頬が白く美しいが、これはまだ幼鳥なのでオスだかメスだかよくわからない。

㉑ マガモ 川崎市 多摩区宿河原堰 (11月15日)
600ミリの望遠で撮っているのでそんなわけはないのだが、私の目を見て拍手したような気がした・・・

(3)番外
① クロハネシロヒゲナガ 川崎市 多摩川中野島 (5月1日)
体に不釣り合いな長い触覚(フェロモンを感知する)ながらチラチラと下草の間を縫って飛ぶ小さな蛾。翅は金、金紫の鱗粉に覆われている。

② アオバハゴロモ 川崎市 (6月13日)
セミ、カメムシに近いがこれはその幼虫。この仲間は奇妙な形態をしているものが多い。
➂ ミドリセイボウ 川崎市 (7月13日)
美しいが寄生蜂で特定の蜂(ヤマトルリジガバチ)に寄生する。ヤマトルリのわら筒内の巣周辺で繰り広げられる両者のせめぎあい。

④ セナガアナバチ 川崎市 (9月21日)
綺麗な青い蜂だがなんとゴキブリに寄生する。ゴキブリはセンサー・命綱である触覚をちょん切られ、さらに麻酔を打ちこまれ、朦朧として蜂の巣に連れ込まれる。

⑤ ショウジョウトンボ 川崎市 (9月29日)
ピリカラのトウガラシくらい赤いアカトンボのオス。テリトリーを張って、盛んにパトロールした末にメスと邂逅、池で連結飛翔の産卵に至った。

⑥ ホシホウジャク 川崎市 (10月6日)
湿地に咲き乱れるツリフネソウを次々と訪花してホバリングしながら吸蜜する。すぐに頭部が花に潜り込むのでその前に撮影しなければならない。


