ソナタ悲愴 止まりはしなかった・・・

ピアノ

ちょっとパピヨネスクして(関係ないテーマに蝶のように飛ぶ、という勝手な定義)、久々ぶりにピアノの話題です。

ピアノは小学生の時に3年ほど習ってやめた後は大学受験前に気分転換というか現実逃避に少し触ってはいたが、それ以来、半世紀以上のご無沙汰でいきなりベートーヴェンの悲愴第3楽章を弾いてみたいとの衝動に駆られた、楽譜はからきし読めないのに・・・それでも2年近くかかってなんとか指で覚えたので無謀にも初めて発表会(家内のピアノ教室主催の会に飛び入り参加)に出てみたのが2020年6月だから既に5年前になる。本番では7ページもある大曲の2ページ目冒頭で突発性「頭真っ白」症候群に襲われステージ上で立往生、逃げ出しそびれて苦し紛れに行き詰まったところをかなりすっ飛ばして先の方から演奏再開で兎にも角にも弾き終え挫折感とひねくれた達成感が入り交じった発表会デビューとなった。

それに懲りずにその後も半年に一度参加はしているものの発表会には魔物がいるらしく毎回、何か起こる。最たるものは一人持ち時間3分の会場での直前リハーサルで悲愴第二楽章(「のだめカンタービレ」でも有名)、弾き出したとたんに3行目の記憶が突然消えてもたついている間に時間切れという最悪の事態に陥った。最初の読み込み以外で楽譜を見ることはないので、「そんなの楽譜見れば???」という人に貸す耳は持たない、そもそもそれができれば苦労しない!・・・楽譜は私にとって「猫に小判」、「豚に真珠」という以上に理解できないシロモノなのです、自慢じゃないけど。迫り来る出番、そして千々に乱れる心の中で窮余の一策としてこれだけは弾けるというソナタ月光の第一楽章に切り替えることにして弾き始めたので周囲は怪訝な顔を見合わせていた。結果的にはとちりはしたものの兎に角完走して作戦大成功。(いや、してないし!?)

それやこれやで、5年以上かかって、第三楽章から出発、逆走して第二楽章、そしてやっと最難関の第一楽章に辿りついたことになる。昨日の本番で弾いているときからもちろん判ってはいたが、ビデオで見るとやはりあちこち滑った、転んだが散見されるし、そもそも弾けもしないくせになんでこんなに速く弾くのだろう? あげだしたらキリがないくらい突っ込みどころ満載でメタメタではあったが、不思議と今までのような挫折感はなく(耐性ができたのかも)むしろほっとしているのが不思議ではある。今後はもう少しゆっくりと丁寧に弾くように、そして忘れないように絶対に毎日反復練習をさぼらない(一日7~8分で済む)、と誓った。

かくして、悲愴は全楽章とりあえず終った。次は? 月光は第一楽章、第二楽章と終っている。ソナタだから月光も全楽章と行きたいところだがあの第三楽章は悪魔のように指が廻らなければ無理・・・それでも、あれ格好いいもんな・・・ と心が揺らいでおります。

Youtubeではこんな間違い・トチリだらけの動画はまず見られないので「ソナタ全楽章とにかく曲りになりにも弾いた記念」と昨日の備忘録として悲愴第一楽章動画上げます。

↓ それにしてもこのオニのような楽譜、こんなのを初見でもなんとなく弾けてしまう人が信じられない!

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