多摩川 ジャコウアゲハ

アゲハチョウ科

久しぶりに二ヶ領宿河原堰に行ってみたところ、土手の斜面の花に飛来していたのは・・・

ナヨクサフジで吸蜜するジャコウアゲハはかなり傷んだメスだったが、このところ見る機会が少なくなったので久しぶり。ゆるやかな飛翔でアカツメクサに移動した。

↓ 満腹したのか、ひと飛びして車道側の土手斜面に向かった

↓ やはり・・・斜面の食草、ウマノスズクサ廻りをすれすれにゆっくりと飛びまわる

↓ 産卵が見られるかと期待したが逡巡の後、結局飛び去ってしまった、残念・・・

↓ 中野島~登戸~宿河原の土手斜面にウマノスズクサは多いのだが、いつもタイミング悪く川崎市の除草作業が卵や幼虫がついた食草を一網打尽にしてしまうので最近では蝶の姿を見ることが少なくなった。

以前はこんな終齢幼虫も見られたものだがちょっと寂しい(アーカイブ 多摩川中野島 2021年10月24日)

↓ 些かトリビアになるがオキクムシと呼ばれるジャコウアゲハの蛹の話題(以前の記事)

  (画像:アーカイブ 2021年11月12日

ジャコウアゲハの蛹は「オキクムシ(お菊虫)」として知られています。お菊とは、江戸時代の怪談「番町皿屋敷」(※)に出てくる気の毒な女中さんです。働いているお役人の屋敷で十枚ある皿の一つを割ってしまったため厳しくとがめられ、お菊は古井戸に身を投じます。それ以後、深夜になると井戸からお菊の亡霊が現れて「一枚…二枚…」と皿を数え九枚目を数え終えると、「一枚足りない…」と泣き叫ぶという切ないお話です。ジャコウアゲハの蛹、オキクムシは後ろ手に縛られたお菊の姿を髣髴(ほうふつ)とさせることからの命名だそうですがそう思って見るとそんな風にも見えますね。

※ この怪談には播州皿屋敷ほか各地にいろんなヴァージョンがあります。

 

 

 

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