ピアノと私 悲愴 三度目の・・or 二度あることは・・?  

一昨年の夏の発表会で挑戦したベートーヴェンのソナタ悲愴の第2楽章、「のだめカンタービレ」にもでてくる美しい旋律の癒やしの曲なのに、余りに余りにひどいできだったのです。ベートーヴェンさんに申し訳ないと一年後の今年の夏に万全を期して再度挑戦したのですが直前リハーサルで頭が真っ白になり、戦意喪失、敵前逃亡(別の曲を弾いた)して二度目の失敗。そして、今日12月17日のクリスマス発表会では、おそらくおきて破りの「三度目の正直」を期しての挑戦でした。

もちろん、過去の出来事はトラウマ化して頭の隅にこびりついていて、①直前に練習しすぎると却ってドツボに嵌まる、②当日会場でのリハーサルはパスする、③観客は見ないようにしてカボチャと思う(読者の方がいらっしゃったらごめんなさい)、等々自らの傾向とその対策を施した。

当日出発前自宅での練習は問題なし。いよいよ本番、出だしから意外にスムーズに流れ「ちょっと調子いいかも??」と思った途端にここ数日に出現した間違いやすい部分のモグラ叩きとは別なところで暗礁に乗り上げ。これまでなら、飛ばして先の方から再出発するところあえて弾き直して奇跡的に元に戻れたのは良かったけれど、大きな衝撃を受けたのは・・・鍵盤に乗っている指が小刻みに震えている! 初めての体験で「こりゃ駄目だ」と思いながらもその後、2~3カ所大きくモタモタ、ヨタヨタ、弾き直しを経てなんとか最後まで辿り着いた。

かくして、「二度あることは三度ある」と「三度目の正直」の関係は「or」ではなくちっとも矛盾してはいないことを自ら実証したこととなってしまった。他の出演者は小学生から大人までみなさん立派に演奏をされているのが印象的ではあったが今回は不思議なことにそれほど落ち込みはなかった。会が終り無人となったホール、まだ退出までに5分の時間があったので一人でスタインウェイに向かい弾いてみる。ノーミスで弾けた!(本当ですよ)、こんなもんだ・・・

第3楽章から始めて第2楽章と来たので、次は最難関第1楽章を攻めてみよう。実は以前にトライはしたが最初のページの終りがどうしても指が回らずそこで中断したままになっている。1年半計画かな??

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ピアノと私 悲愴 三度目の・・or 二度あることは・・?  ” に対して2件のコメントがあります。

  1. Aki より:

    最後まで敢行、おめでとうございます。
    スタインウェイいいですね〜弾いてみたいです、が、私の今の力量では負けそうです。
    それにしても、シャープ・フラット等の記号がいっぱいで、目がチカチカしてきそうな楽譜ですね。次も頑張ってください!

  2. Mats より:

    Akiさん
    それが、目はチカチカしないのですよ。最初の最初に読み込むとき以外は、譜は見ない、というかほとんど読めないので意味がない、従って実は、格好の悪い暗譜なのです。譜を見ながら弾ける人が羨ましくてしかたありませんし、まず、信じられない! 初見でややこしい曲を弾く人に「なんで、そんなに弾けるんだ?!」と訊いたら、「だって、書いてあるでしょ・・?」 話は終わりました・・・
     

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