多摩川 栄枯盛衰 ジャノメチョウとシロチョウ
多摩川土手・河川敷では紫のナヨクサフジに代って黄のオオキンケイギクが全盛期を迎えつつあり、蝶ではヒメウラナミジャノメに代ってヒメジャノメが増えてきました。
トップは増えてきたヒメジャノメ
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす ・・・と感じるくらい多摩川の自然に頻繁に接していると花と蝶と含めた自然の移ろいが身に染みる。春先に束の間発生するだけのツマキチョウのような種もいれば、年に何度も世代交代するモンシロチョウ、モンキチョウほかのように極寒の季節以外は殆ど年中見られる種もいる。サイクリングロードから眺めると黄色に染まっているオオキンケイギクの大群落ではシロチョウたちが盛んに訪花していた。
↓ ナヨクサフジ(紫)とオオキンケイギク(黄) いずれも帰化植物
↓ ヒメウラナミジャノメは既にお疲れモードに入っている。ただ、1年に2~3回世代交代するのでまた新鮮な個体も現われる
↓ モンキチョウ(メス) オオキンケイギクの海を飛ぶ
↓ これも帰化植物。一大勢力になるアレチハナガサで吸蜜するモンシロチョウ
オオキンケイギクの群落だけの写真を見ると、まるで秋の風景ですねー。それにしても、モンキチョウのメスは白いことを初めて知りました。素人はモンシロチョウだと誤解するでしょうね。
taka さん
そうなんでです。モンシロチョウとモンキチョウの違いは並べてみるとわかりますが、モンキチョウの白いタイプはメスなのです。ただ・・・それでは黄色いのはオスかというと、メスに白いのと黄色いのと2通りあるので、言えることは「白かったらメス」ということだけというややこしい蝶です。
オオキンケイギクは初夏から夏にかけて咲きます。帰化植物(北米)で特定外来生物にも指定されていて駆除対象ですが上の写真からも詮ない話です。ナヨクサフジ(欧州)、ジャノメがとまっているハルジオン(北米)、アレチハナガサ(南米)とみんな帰化植物。多摩川河川敷では日本固有の植物を見つける方が難しい状況です。