多摩川 変な蛾 ヒゲナガ
多摩川に紫のナヨクサフジが咲き出す頃に異常に長いヒゲ(触角)のバランスを取りながら下草の間をチラチラと飛ぶ金色で小さな変な蛾の話題です。
名前はクロハネシロヒゲナガ、蛾の仲間で羽が黒くて(見る角度によっては黒っぽい紫で金色の鱗粉に覆われている)、ヒゲが白くて長い蛾という意味から「クロハネシロヒゲナガガ」となり、これがなんとなく「ガ」が抜け落ちて縮まったらしく生物の命名も割といい加減なようだ。開張せいぜい15mmくらいなのにヒゲは写真の通り異常に長く飛ぶのには邪魔になっているようではあるが、バランスをとって器用に下草の間をチラチラと弱々しく飛び、なかなかとまらない。ヒゲが長いのはオスでこのヒゲがフェロモン(性誘引物質)を感知するとのことなので種属保存上の必要に迫られた長さらしい。
⇒ 動画 飛翔中の変な蛾
↓ ナヨクサフジにとまるオス
↓ こちらはハルジオンで吸蜜するヒゲの短いメス
↓ 息を詰めて小さなヒゲナガを撮ったあとふと目を上げると目に飛び込んできたツバメシジミ
↓ さらに目を上げると、このところよく登場するセッカ発見
ところで、ウン?「変な蛾」・・・からふと連想したのは週末通っている学校(日仏学院)で今扱っているテーマ、人工知能に関連して教科書に記事が出ている「変なホテル」。日本各地で展開されていて受付を含めホテル内各所にロボットを導入して人間従業員の数を減らしつつもサービスを向上させているとのことで一度泊まってみたい気がする。
↓ 「変なホテル」の受付(同ホテルのサイトから借用) 「変な」は「変わり続ける」の意味とサイトでは説明しているが、明らかに「妙な」と掛けた巧みなキャッチ
一方、昨年3月に急速に進化する人工知能AIの制御に不安を抱いた米国の業界トップの経営者、技術者たち(イーロン・マスクやスティーブ・ウォズニアックなど含む)が全研究者に対し少なくとも6ヶ月はGPT4を超えるシステムの開発をやめるようオープンレターで要請した。「速すぎて、社会と人類にとって余りに危険である」というのが理由。そして「システムの有効性がプラスと認められ、また、リスクをコントロールすることが可能であることに確証が持てるまでは開発を進めるな!」とのお達しだったが、その後どうなったのかよくわからない。誰も開発を止めたりしなかったのだろうという事は容易に想像がつく。
↓ 因みにChatGPTに「クロハネシロヒゲナガ」について訊いてみたら以下の回答で、このあたりは全然ダメでした・・・最初の回答に「甲虫ではない、蛾だ!」とコメントを返した後の修正回答もムチャクチャ、いったいどこからデータを引っ張り出したのだろう? 即時、回答が送られてくるので知らない人であれば信じてしまうかもしれないし、他愛のないヒゲナガについての質問だから笑っていられるが、こんな調子で暴走されたら怖い