多摩川 季節の風物詩 クロハネシロヒゲナガ
多摩川の土手や河川敷に紫のナヨクサフジが増え出す頃の季節の風物詩、小さく奇妙なバランスの悪い蛾、クロハネシロヒゲナガの話題です。
体調は7mm程度、それに対してトップのオスのヒゲはその3倍以上の25mm程度。一方、メスのヒゲはオスの半分くらいと短め。ただ写真の通り、金・金紫のラメのような鱗粉をまとっていてよく見るとなかなか美しい。ただこの鱗粉も、翅の縁毛も四六時中チラチラと下草の間を縫って飛ぶのですぐ剥がれ傷んできてしまう。ギフチョウやスギタニルリシジミのような春先だけに出てすぐに消える蝶たちをスプリングエフェメラル(春の儚い命)と称しているが、目立たないこのヒゲナガも「アーリーサマーエフェメラル」であることは間違いない。イネ科のいくつかの植物に産卵するらしいがまだ産卵は見たことがない。
↓ ヒゲがオスに比べると短いメス
↓ ハルジオンで吸蜜するメス
↓ アメリカフウロで吸蜜するオス
↓ オスのアップ。ハルジオンで吸蜜 アーカイブ 多摩川中野島 5月3日(2022年)
↓ とにかく下草廻り専科、共にオス
↓ 黄色いカタバミからヒゲが・・・カクレンボには向かないタイプ
↓ いたいた・・・花の下から吸蜜するとは器用なものだ
↓ 紫のナヨクサフジ(黄色いのはアブラナ) 。このあたりをチラチラと飛び回る