多摩川 コガモの眼パチクリ
多摩川の堰の下流側でコガモを観察していると、あれっ、眼のパチクリの仕方が!?
↑ あちこちに見られるコガモ。ヌイグルミのようなこの頭はオス
↓ 見返ってなんとなく恥ずかしそうにクチバシを羽の中に差し込んでいる。クチバシ、脚は羽毛で覆われていないため熱が奪われるのをできるだけ防ぐためにこんなポーズを取るらしい。ツルやサギが一本足で立ち、片方を腹の羽毛中に折りたたむのも同様らしい
↓ ちょっと眼に注目すると、あれっ、白目むいてる!? ⇒ 実は白目ではなく瞼(まぶた)が閉じられている状態
↓ こちらは眼があいた状態
↑ よく見ていると瞼(まぶた)が下から上に動いて眼が閉じられるのがわかる。そしてさらに興味深いことにこの瞼とは別に「瞬膜」という開閉式の膜が眼球と瞼の間にあって透明、半透明と鳥によって異なっている。コガモの瞬膜は半透明らしいのだが残念ながら撮影には至らなかった。瞬膜は瞼と違い上下でなく目頭から目尻に水平方向に閉じて、飛翔や潜水時に眼を保護し、また、人間と同じように眼に潤いを与えるという重要な役割があるらしい
↓ カワセミの半透明な瞬膜(たまたま瞬膜が閉じたままになっている状態) 川崎市 1月上旬(アーカイブ)
↓ 瞬膜が開いた通常の状態 川崎市 2月下旬(アーカイブ)
目の付け所が違いますねー。
そういうふうになっていることを初めて知りました。まぶたの閉じる方向が下から上というのも意外ですし、瞬膜は横方向に閉じるというのも不思議です。
いえいえ、目の付け所というほど大袈裟なものではなく、おそらく蝶で接写する機会が多いので比較的近いところからの観察が習慣づいているからかもしれません。
コガモは今まで遠くで見ているだけであまり気にならなかったのですが、このところ近くで観察するといろいろと興味深いところが出てきて面白いです。堰に行くとたくさんいるのでしばらく観察を続けます。