多摩川 トランセクト調査
今日は裏の多摩川のトランセクト調査の当番、快晴の土手をしばらく歩きました。
トランセクト調査とは:英国を本部とするEuropean Butterfly Monitoring Scheme - eBMS という市民参加型の蝶のモニタリングプロジェクトがある。日本もこれに参加していて日本チョウ類保全協会が元締めとなっていて担当区域の一定のコースを定期的に歩いてその間に見つけた蝶の種類と頭数を記録するという地道な調査活動。多摩川中野島の土手沿い約1.5キロの区間の指定コースが担当。昨年から地区担当の先輩お二人の調査に追加参入している。
晴天とはいえ風がかなり強かったので思ったより蝶たちの出は悪い。トップは今年初めて見るコミスジでいきなり個体数が増えていた。ほかにも私としては今年初見のヒメウラナミジャノメも観察でき季節の進行を目の当たりにした。
↓ ヒメウラナミジャノメ。そろそろ増えてきた紫のナヨクサフジ訪花の写真を撮るのが待ち遠しい
↓ コミスジ。幼虫は土手、河川敷に豊富にあるマメ科植物を食すがどれが一番好みなのかは興味深い。トップに続く
↓ おまけ画像のアカミミガメ。因みにカメを含めヘビやトカゲたちは体温調節機能がないため周辺温度が低いときは日光浴により血液循環を改善して体温を上げなければならない。それに加えてカメの場合、日光浴は紫外線の殺菌効果による寄生虫予防・甲羅の藻発生予防(藻が生えても自分の手足ではどうしようもない)、ビタミンの補給など生きてゆくのに不可欠らしい。カメ以外では春先に冬眠から目覚めて巣穴から出てきたアオダイショウが階段の真ん中辺りでどてっとトグロをまいて日光浴する姿が毎年見られるが余りの無警戒さになんとなく心配になる
↓ 多摩川の風景が季節と共に少し進行した。今年はアブラナの黄色が例年より目立っている