ベルギーと私 ③ えっ? フランスってそんなすごい人?!

毎朝ベルリッツでの仏語マンツーマン授業で教えてくれたフランス先生、いい先生でしたが実はすごい人だったのがあとからわかったのです。

フランスのコメント

今では、仏検1級、通訳案内士(仏語)、DALF C2(フランスが全世界で実施する語学試験で仏語では最難関とされている)など一通りの資格は有しているし、翻訳出版の実績もあるとはいえ本当のところちっともうまくなった気がせず前途はとても遼遠・・・・・・・とはいうものの、ベルギーのブリュッセルに駐在した20代後半からという遅めの「フランス語 初めの一歩」時代のフランスのレッスン(国のフランスではなく仏語完全ゼロの私を半年近く毎朝ベルリッツで教えてくれた先生の名前でなんともややこしい)のおかげで最初のハードルを越えられたのは間違いない。

ところが、だんだんと他の先生に代ることが多くなり、ついに本人が退職してしまうということを聞き及び落ち込んだ。通学を開始して2ヶ月たったころのベルリッツの学習状況報告というのが残っている。費用が会社負担であるため学校より定期的に私の仏語の習得状況についての報告が上司に提出されていたものでフランス本人作成の報告書によると、「自宅でも勉強してきて、授業中は集中しています。まじめな生徒ですが、唯一発音に問題があるので引き続き注視していきます」・・・未だに克服できない永遠の課題。

 

本人もすごいが父親もすごい

あとでわかったことではあるがフランスの父親は、今もフランス、ベルギーで絶大な人気を誇るベルギー人のシンガーソングライターであるジャック・ブレルであり、ベルリッツを退職したのはそのころに、父親が亡くなったこともあったのだろう。ただ私はジャック・ブレルを知っているわけでもなく、「ヘ~、そうなのか」というくらいであったがどれだけすごかったのかは駐在期間を通じ、また日本に帰国してから再認識した。

家庭人と言うには程遠い放浪癖のあるアーチストの父親とは必ずしも良好な関係ばかりではなかったようだが、何年か前に没後40周年の記念イベントが催されていた際にフランスのテレビのジャック・ブレル特番でゲストとして父親の思い出を語っている彼女を久々ぶりに見た。長い歳月が流れてはいるが、好奇心に溢れたよく動く目はちっとも変わっていなかった。今、会ったら出来の悪かったこの生徒のことを覚えているかな?

↓ ジャック・ブレル没後40周年のTV特番に出演中のフランス

⇒ ベルギーの記事  ベルギーと私 グランプラス① 再訪

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ベルギーと私 ③ えっ? フランスってそんなすごい人?!” に対して2件のコメントがあります。

  1. ktam より:

    matsさん ご無沙汰です。
    知り合いの方が著名人と関係していると驚くことがありますよね。
    私もこのまえ会社の飲み会で新人(と言っても50歳後半の方ですが)の義父がジャズピアニストの今田勝さんとお聞きしてびっくりしました。
    今田勝さんは私も好きなアーティストでレコードも2枚ほど持っていました。久しぶりに昔のレコードをかけて昔を振り返りました。

  2. Mats より:

    ktam さん
    こんにちは、ほんとうにそうだと思います。
    私の場合、四十年以上前に先生とは縁がなくなったままだったのが、いきなり自宅のTVの画面に登場して(TV5というフランス放送がケーブルテレビのプログラムの中に含まれているため)、これは衝撃的でした。
    年齢はほぼ私と同じくらいだと思いますが当時半年の間、200時間近くを1:1で真剣に向き合っていた頃の記憶が蘇ります。

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