オオミドリシジミ 危機?
ミドリシジミ類の仲間では早めに発生するオオミドリシジミを見に行ったのですが・・・
昨年は6月7日に神奈川県内では知られた発生地を訪れたところ遅きに失して翅は随分傷んでいたが、多数の個体の群飛に目を奪われた。今年は少し早めにと1週間以上早く5月30日に訪れたのだが、殆どのオスの青緑の翅表は既に傷みかすれている上に、それより何より数が極端に少なかった。今年が異常なのか、それともほかに根本的な原因があるのか? つい最近、ウラゴマダラシジミの産地でも激減ぶりを目の当たりにしたところでもある。
何年前かに遡ると近所の生田緑地(川崎市)でも見られたミドリシジミ類(ミドリシジミ、オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ)は数を減らす一方で殆ど姿を消している。また、2~3年まで連休前にほぼ確実に見ることのできたアオバセセリも姿を消した。なんとも寂しいことではあるが、この数年猛威を振るっているナラ枯れ(カシノナガキクイムシがコナラ、カシワ、クヌギなどドングリの実をつける樹の幹に孔を開けて入り込み、ナラ菌を媒介することによって枯死させる伝染病。特に老大木がやられる傾向あり)の影響だけではない大きな環境の変化に起因しているのかもしれない。同じ蝶を観察・撮影するのにも以前に比べるとだんだんと遠征を余儀なくされている。
⇒ 動画 オオミドリシジミ群飛 (アーカイブ 2023年6月7日)
↓ 昨年対比1週間以上早めたのに、それでも1週間近く遅かった感
↓ ずいぶん毛深いな・・・
↓ この個体は比較的新鮮だが下からしか撮れなかった
↓ この際、何でも撮ろう、ホシベニカミキリ
↓ キアゲハが沢山いた