生田緑地散歩 スジグロシロチョウほか
梅雨とはいえ雨は降りそうにもないので生田緑地を一廻り歩いてみました。
トップはネジバナ(ランの仲間)に飛来するスジグロシロチョウ。捻れたひとつひとつの小さな花がランの顔をしているのが面白い、撮影は6月25日。
百人一首の「陸奥(みちのく)のしのぶもぢずり誰(たれ)ゆゑに乱れそめにしわれならなくに」は片想いがテーマと考えられ、この「もぢずり」というのはネジバナのことだから、心がこんなにねじれて乱れてしまったということなのだろうと自分勝手な解釈をしていた。しかし、「しのぶもぢずり」は実際には福島県信夫(しのぶ)地方で作られていた乱れ模様の摺衣(すりごろも。草の汁で染める)を指すらしく早とちりもいいところだった。そもそもネジバナはちっとも乱れてはおらず整然と螺旋を描いている。
閑話休題、国土交通省管轄下の気象庁のホームページによると:
「令和6年の梅雨入りと梅雨明け(速報値) 梅雨期は大雨による災害の発生しやすい時期です。また、梅雨明け後の盛夏期に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期でもあります。一方、梅雨期は曇りや雨の日が多くなって、日々の生活等にも様々な影響を与えることから、社会的にも関心の高い事柄であり、気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています」
一昔前は、梅雨入り宣言・梅雨明け宣言、春先の桜まで開花宣言などと勇ましかったのが最近は随分遠慮がちな言い方(但し、「速報値」というのは昔の名残?)になっている。こちらも、宣言されたところで「フーン」くらいの印象しか持ってはいなかったのだが、それより常々不満なのはもっと正確で統一見解の天気予報が出せないのだろうか? 一つの地域の一週間予報を検索すると、しばしばサイトによって大きく異なり遠出の時などに予定を決めるのに混乱する。こんなのこそAIの使いどころと思うが、既に使っていてバラバラなのか、それとも予報士の技量差でそうなのかどちらなのだろう?
↓ キマダラセセリ オカトラノオで吸蜜
↓ 伐採材の集積所に集まっていたキイロトラカミキリ
↓ 伐採材集積所。コナラほかのドングリ類が「ナラ枯れ」の被害に遭い、伐採されたことによる
↓ このところ目立つタマムシの残骸。今年は羽化不全が異常に多く道上に転がっている残骸を何度も見ている、いったいなんなのだろう?
↓ オニヤンマ このトンボの王者を見つけると嬉しくなるのは子どもの頃から変わらない