森林公園 ツマキチョウほか
市内の森林公園を覗いてみると春の花にシロチョウたちが飛来しています。
紫の花は、オオアラセイトウ、ほかにもショカツサイ(諸葛菜)或いはムラサキハナナ(紫花菜)などと呼ばれる。前の多摩川土手の記事ではツマキチョウの名前の由来でもある「翅の先(つま)が黄色い」オスが撮れてなかったので今回はオスの画像をアップした、と言うか、なぜか個体数が多かった割にメスは見なかった。そのおかげかオス2頭がじゃれ合っているのが上のシーン。この花の群落はどうやらツマキチョウたちの通り道(アゲハチョウ類のような蝶道というほどはっきりはしていないと思うが)にあり、両方向から飛来しては吸蜜することもあれば、フラフラと飛びながら結局とまらずに飛び去ることも少なくない。
ツマキチョウは他のシロチョウたちに比べると小さめで、また、飛翔力も力強さを感じないよたよたした飛び方をするので遠くからでもすぐにそれとわかる。発生はモンシロチョウやモンキチョウのように年に何度も世代交代せず、この時期一回だけなのでなんとなく愛着が湧く蝶の一つだ。
↓ オオアラセイトウに飛来するオス。花に飛来するときはゼンマイ式の口吻が伸びてくる
↓ 蜜にありつく
↓ ムラサキケマンに飛来
↓ オオアラセイトウにはスジグロシロチョウも飛来している
↓ こちらはシャガに飛来するキタキチョウ
蝶の通り道というのがあるのは面白いですねー。
野鳥でも「鳥溜まり」やソング・ポストという場所があって、経験を重ねると、なんとなくそういう場所に見当がついてくるようです。
蝶道というのも、慣れた人には、ここがそれだなと分かるものでしょうかね?
やはり、飛びやすいコースというのがあるのでしょうね、ここのツマキチョウは見事に同じコースを辿って花の群落で寄り道しながら斜面を上がってゆく、或いはその逆でした。この蝶の高山型のクモマツマキチョウにも同じような傾向があることを確認しています。
蝶を見つけた場所でもたついているとまた別の蝶が飛来するといったことで結果的に、これが蝶道だと認識する、或いは、オスが自分の縄張りを監視するとまりポイントについても同様です。
私の場合、蝶の姿を見ずして「ここがそれだ」と分かるところまでは到達しておりません・・・