トンボたち ① ミヤマアカネほか
水際ではこのところよく見かけるトンボたちの話題です。
二ヶ領用水の岩にとまっている赤トンボ:ミヤマアカネのオスが尾(腹部)を宙に突き出して妙な格好をしている。これは、「オベリスク姿勢」と呼ばれ体温上昇を防ぐためと言われているが(オスはメス獲得を目的としてテリトリーを張って侵入者があろうものなら追尾して追い出すのだが、そのためにいいポイントを見つけて静止して睨みをきかせる。そこが暑いからといって日陰に入って涼んでいるわけにはいかない)、異論もあるらしく本当のところはトンボに訊いてみるしかなさそうだ。
オベリスクは、古代エジプト~古代ローマにかけて、広場、競技場、神殿などに立てられた記念碑でルクソール神殿(エジプト)の前にあったうちの1本が、ナポレオン三世の時代にパリのコンコルド広場(先般のオリンピックでいくつかの競技の会場にもなった)に移設されている。
↓ コンコルド広場、一つの石から彫り上げられたオベリスク (アーカイブ 2010年6月23日 一番左。右はエッフェル塔)
↓ オベリスクの脱線ついでに ⇒フランスのマンガで全世界的にも人気があり私が個人的に長年入れ込んでいる 「アステリクス (Astérix) の冒険」の紹介:
主人公のアステリクス(左)の相棒が怪力男オベリクス(右:オベリスクをもじった名前)、石屋で石碑を作っている。「アステリクスの冒険」は1961年に最初のアルバム(シナリオ:ゴッシーニ(フランス)+デッサン:ユデルゾ(ベルギー))が発売され、2023年秋にはその第40巻(シナリオ、デッサンともに作者は代替わりしている)が発表された。
「舞台は紀元前50年の古代ローマ時代。ガリア(※)は全てカエサルの率いるローマ帝国に征服されていました、『えっ、全てだって?』 いーえ、違いました! 屈強なガリア人が住む小さな村だけはローマ軍にとり囲まれながらも、カエサルに屈せず依然として抵抗を続けているのです」 (※ガリア:現在のフランス・ベルギー・スイス及びオランダとドイツの一部などに亘る地域)
・・・という書き出しで始まる全ての冒険は、ストーリー展開の面白さ、美しいデッサンに加え冒険の合間には、決して暴力的ではないローマ軍や海賊との乱闘シーン、友情・同胞愛の精神、知的センスに富んだギャグ、駄洒落、風刺など溢れんばかりのユーモアが散りばめられており、読者はいつも主人公のアステリクス・オベリクスと共に新たな冒険への期待に胸を躍らせながら旅立つことができ、子どもから大人まで、また、ローマ史を少し知っている、或いは全く知らないにかかわらずみんなが楽しめる。
2024年8月末時点のデータによると、マンガの発行部数の世界ランキングではアステリクスは第8位(3.7億部)であった。因みに日本作品ではワンピースが第5位(5.1億)、ゴルゴ13が第11位(3.0億)、ドラえもんが同第11位(3.0億)、名探偵コナンが第14位(2.7億)、ドラゴンボールが第16位(2.6億)、ナルトが第17位(2.5億)、ブラックジャックが第20位(1.7億)、スラムダンクが21位(1.7億)と日本勢の活躍は流石。因みに個人的にはスラムダンクの大ファン(泣ける)ではあるがワンピース(泣く人がいるということも含め)にはついて行けない・・・
データ:「漫画 世界歴代発行部数ランキング」
本題に戻って ↓ ミヤマアカネかと思ったが翅の班の入り方が異なっていた。リスアカネという種かも知れない
↓ シオカラトンボ メス 翅脈がよくわかる
↓ 同上 オス 眼が美しい
↓ 眼の美しさでは特筆に値するオニヤンマ こちらは森林公園で撮影
↓ 眼の美しさついでに アオメアブ 全体的にはなんとなくおどろおどろしい印象はある・・・ 多摩川で撮影