季節到来 多摩川のヒゲナガ 番外
土手や河川敷にカラスノエンドウ、ナヨクサフジといったマメ科のピンク~紫の花が咲き出す頃にかならず下草のあいだをたよりなく飛ぶ小さな蛾があらわれます。 mats
名前はクロハネシロヒゲナガ、蛾の仲間で羽が黒くて(そうは見えませんが、見る角度によっては黒っぽい紫で金色の鱗粉に覆われている部分もあります)、ヒゲが白くて長い蛾という意味からクロハネシロヒゲナガガとなり、これが縮まったようです。何せ開張せいぜい15mmくらいなのにヒゲは写真の通り長いので、飛ぶのには邪魔になっているようです。バランスをとって器用に飛ぶのですが狭い下草の間をチラチラと弱々しく、それでいて飛び続けてなかなかとまりません。ヒゲが長いのはオスでこのヒゲがフェロモン(性誘引物質)を感知するとのことなので必要に迫られた長さなのです。
↓ これで下草の間を縫うように飛ぶのは並大抵の技術ではない
↓ 5月中旬の河川敷。紫のナヨクサフジ(黄色はオオキンケイギク?)