高尾山探鳥会

高尾山に登ってあちこちでキビタキの鳴声を聞きながらも樹が高いのと葉の茂りで姿が見えないということを以前記事で書きました。5月の最終日曜に日本野鳥の会主催の探鳥会があるというので初めて参加したのですが・・・

約50人ほどの参加者が朝9時に「高尾599ミュージアム」前(599というのは高尾山の標高)に集合して何班かに分かれてゆっくり登る。いきなりキビタキの声が聞こえて姿はチラリと確認はできたがとても撮れない。撮影会ではなく探鳥会につき双眼鏡だけの方も少なくない。「サンショウクイが鳴いてる」、「上の方を飛んでるのがそれだ」など詳しく班長の方より説明があるが、よくわかるものだと感心することしきり、やはり餅は餅屋・・・トップは池に張り出した枝に産まれたモリアオガエルの卵が入った泡の塊。山の水溜まりで泳いでるモリアオガエルのオタマジャクシは見たことがあるが産卵や泡が水に落ちるところは見たことがない。カマキリの泡卵塊のオバケみたいだ。

そこでWIKIPEDIAによると:産卵は一般的には、一匹のメスに数匹のオスが群がりなされ泡の表面は乾燥して孵化するまで中の卵を保護する。一つの泡の塊に含まれる卵の数は300~800。産卵後約一週間くらいで泡の中で孵化したオタマジャクシは雨を待ち、泡の塊が雨に当たって崩れ出すとともに池に落下する。落下ポイントの水中では天敵のイモリが待っていてオタマジャクシを次々と食すとのこと ← 卵の数が多いのもこんな事情によるのだろう。

↓ 山道の水溜まりで泳ぐモリアオガエルのオタマジャクシ(アーカイブ 奥多摩 5月下旬) 蝶はミヤマカラスアゲハ

↓ スギの枝にくっついて花を咲かせているセッコク(石斛。ランの一種)。着生ランというらしい。緑の葉がついていて光合成もできそうなので、半寄生のヤドリギのような感じかな?

↓ キヨスミイトゴケ イロハモミジにくっついている。これはコケ類に属していて、よく似たサルオガセ(地衣類)とは全く異なるものらしい

↓ 参考 サルオガセ (アーカイブ 長野県 8月下旬)

↓ ユキノシタ これは特に珍しくはないがなかなか美形

↓ イナモリソウ ・・・というらしい。日本固有種とのこと

ところで、肝腎の鳥の方は?? 3時間くらいの観察会で32種の鳥を確認(飛んでいるのも含め姿を見た、鳴声が聞こえたのも含む⇒観察会終了後に「鳥合せ」といって全員で成果を確認する)したのだが、撮影は1箇所で粘るわけにも行かず、だいたい鳥の居場所を教えてもらっても「エーッ、どこどこ???」、あーっあそこか!でカメラを向けてもちっとも視野に入れることができず素人ぶりを発揮した。唯一、暗くてピンボケを一枚撮っただけに終った。修行不足ですね・・・

↓ ミソサザイ 春~初夏に森に響き渡るようないい声で鳴くのを何度か聞いたことがある

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高尾山探鳥会” に対して2件のコメントがあります。

  1. taka より:

    探鳥会というのはやはり勉強会だと思います。先達さんから教えてもらったことが後日に役立つのだと思います。それにしても、植生が豊かな所ですねー。これだけでも価値がある感じです。

  2. MatsumuraRyutaro より:

    遠くを飛ぶ姿、鳴声ですぐ種名がわかるというのは、最近までオオヨシキリの声すら知らなかった私としては驚異的でした。
    一方、この植生豊かな高尾山も含め、近くの緑地も、のきなみナラ枯れの被害に遭いコナラ、カシワ、クヌギの大木がものの見事にやられてしまい環境に大きな打撃を与えているのは心配です。

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