多摩川 カワセミ
裏の多摩川の堰、カワセミがホバリングしているのが見えたので河川敷まで下りてみました。
少し小さめながらエモノをゲット。タカやハヤブサといった猛禽類も上空から狙いを定めて急降下してエモノを見事に捕えるが、カワセミもスケールは小さいながら果敢にジャンプ、ダイビング、離水(泳げるわけではない。カナヅチ)という漁をくりかえす。その流線型の姿、構造色による見る角度の違いで変化する青~緑(カワセミは漢字では「翡翠」:ひすい)が格別に美しい上にその挙動はユーモラスなので観察していて見飽きることがない。
↓ 水鳥類がちらほら見える堰周辺の川面上空をカワセミが飛んでいる(画像の中央の右あたりに見える小さな青)
↓ 近くにメス(嘴の下側が赤っぽい)もいるのだがこちらはオス
↑↓ カワセミの流線型の嘴は、新幹線のロングノーズ車輌の形状設計に取り入れられた。トンネルに高速で突入した車輌による圧力波が出口付近で解放され大きな音・震動を発生させるいわゆる「トンネルドン」現象の解消に、殆ど抵抗なく水中にダイビングするカワセミが参考とされたらしい
↑ 矢のごとく水中に飛び込むカワセミ (アーカイブ 2022年2月25日 川崎市東高根森林公園)
↓ 少し大きめの魚をゲット。魚を捕えると器用に頭を振りながら上下の嘴をあやつって魚の頭を自分の喉側に持ってきて呑み込む。魚の鱗(うろこ)の向きを考えると尾から呑み込むのが不可能なことは容易に想像できる
⇒ 動画 不器用かと思ったらそうではなかった 失礼しました!
↓ 周囲が騒がしくなってきた。オオバンの群が押し寄せてきたが、カワセミは随分小さい・・・
↓ 続いて、コサギ・ダイサギの白い鷺の群と共に、カワウ(黒っぽい)の群まで飛来。これはたまらんと漁場から逃げ出すカワセミ。画像右側のサギとカワウの間を飛んでいる橙色がカワセミ、なんともお気の毒・・・
↓ 何日か後に生田緑地の小さな池に張り出した小枝にオスのカワセミがいた。そんなにエサとなる生き物がいるとも思えないが神妙な顔つきで水面を睨んでいた。いろんな生活環境のもとそれぞれ生きている