ヒレンジャクとヤドリギ

昨年タイミングを逃して見られなかったヒレンジャク、今年こそはと意気込んででかけました。

市内の森林公園、目指すはヤドリギが沢山見られる一角。ヒヨドリとシジュウカラばかりで待ち人来たらず状態が続く。自ら動き回る方が多い蝶の撮影に比べると待つ時間は鳥の方が圧倒的に長い気がしてこれは若干苦痛。ま、針と餌を川や海の底まで沈めて手応えがあるまで無心にボケーッと待つという釣(私はしませんが同好の方には失礼千万、ごめんなさい!)に比べるとそれでもまだましな気はするのだが・・・

待つこと1時間30分、やっと一際高い木の上部のヤドリギに一群のヒレンジャクが飛来して実を啄(ついば)みだした。下から見上げるしかないので角度も光の感じもイマイチではあるが諦めて帰らなくて良かったと満足。 

↓ 冠羽が印象的。尾の先が黄色い「キレンジャク」という別種がいることが知られているが今日は混じっていなかった

↓ 樹上のヤドリギ。これくらいになるのには数年要するらしい

↓ 15~20羽くらいの群。ヤドリギの中にもぐり込んでは実を啄み、水飲みした後に枝で一休み、そしてまたヤドリギに・・という行動パタン

↓ 緋連雀と書いてヒレンジャク。群で行動するところからの命名だろう。右の鳥が何やら垂らしているのは?

↓ ヒレンジャクが好んで食べるヤドリギの実の中には粘性の高い物質が含まれていて、これが消化されない種と共に排泄されるが写真のようにネバネバの糸引き状態になる。そのまま地面に落ちればおしまいだが、風に吹かれたり、落ちる途中で木の幹や枝にくっつき条件が整うとヤドリギの種はその木を宿主として芽と根を出して栄養分を吸い取り寄生する。但し、写真の通り緑の葉により自らも光合成で栄養補給ができるので「半寄生」と呼ぶのが妥当。それにしてもなんとも不思議なヒレンジャクとヤドリギのWIN-WINの関係・・・

 

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