秋 日仏・クマソ

暑い夏の始まりが早く終りが遅くなった結果、春と秋の気持ちのいい日々がやたらに少なくなったこの日本(この10年?20年?)にしては快適な一日でした。

このところ自由時間が増えたこともあり、日仏学院でインプット主体のフランス語の教科書講座に加えて授業内容を純粋に楽しみたいとの思いで(・・・というのも教科書講座のテーマは:フェイクニュース、戦争、ジェントリフィケーション、ドラッグ、差別、ロボットと人工知能、ワクチン、海洋汚染、農薬と健康被害、等々、授業自体は先生の卓越した技量のおかげでかろうじて興味を繋げてはいるものの、基本的にテーマが暗いし自分でできることなど自ずと限界があるというより殆ど何もなく気分が落ち込むようなものばかり。青少年時代の教科書ってこんなんだっけ?????)、十数年ぶりにアートの授業:「最新のアートシーン」という講座(東京とフランスの最新の芸術関連の話題を取り上げる学院の名物講座の一つ)を受講することにした。結果は大正解でもちろん暗い話題などあるはずもなく少々難しく準備に時間が掛かるものの期待通りに楽しめる内容だった。因みにテーマをいくつか紹介すると、キリコ展、ポンペイの最新発掘情報、パリ・ノートルダム寺院の修復などでそれぞれ興味は尽きない。

初回授業、朝の10時前に東京日仏学院(飯田橋)に到着したが早過ぎて殆ど無人。新校舎の設計は気鋭の建築家、藤本壮介氏でありあまり学校という感じがしない。中庭の奥にはロアゾー・ドゥ・フランス(Loiseau DE FRANCE)という格式の高いフレンチレストランが最近入った。神楽坂界隈のフレンチとは一線を画す料理を静かな雰囲気のうちに味わえる。

↓ こちらは、新校舎から眺めた旧校舎(1952年1月竣工)。ル・コルビジェの弟子である坂倉準三氏の設計

新校舎ができるまでは長年、旧校舎で受講していたが一生徒として教室間の移動、教室の雰囲気と空間、授業中の先生と生徒の一体感、各種設備の快適さ等々について個人的には旧校舎の方がずっと優れていると感じる(一応、これでも建築学科卒で長年建築と住宅にかかわった)のはなんとなく妙な気がする。また、旧校舎の設計にはフランスのロワール河古城のシャンボール城でレオナルド・ダ・ビンチが設計したとされる二重螺旋階段が盛り込まれていて建築学科の学生さんが時折見学に来ていたりする

↑ 旧校舎と二重螺旋階段の階段室外観(2011年2月5日撮影)。貴重な写真・・・というのは、同年3月11日の大震災で赤い煙突が折れてなくなった

↓ 二重螺旋階段 1階部の二つの階段入り口(2010年11月27日撮影)

↓ ロワール河の古城 シャンボール城 (アーカイブもいいところで1980年5月15日撮影との記載、黴が生えたような写真)

・・・2時間の授業を受けて帰宅。マンションの一角にある交番前を通るとプランターのセンニチコウでこの頃お馴染みのクロマダラソテツシジミが吸蜜していた。ウーン、なんかいい一日だった・・・

↓ 同 本日すべてスマホ撮影(カビの生えた写真以外)。意外ときれいに撮れるのが凄い!

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