気まぐれ クロマダラソテツシジミ

10月に遡りますが、以前南部線の沿線で発生して大いに盛り上がったクロマダラソテツシジミの話題です。

一昨年の2021年10月、石垣島でしか見たことのなかったクロマダラソテツシジミがハイムの植込みの花で吸蜜していて我が目を疑った。相棒のHenk氏も同じころ、このクマソをマンション敷地内で見つけていたのでその後、中野島だけでなく南部線の久地あたりでも発生樹であるソテツを見つけ出したりとある種のフィーバーを二人して味わった。昨年2022年は一転して全く姿を現わさなかったのに今年の10月6日、相棒から一昨年発生していた近所のソテツからクマソ発見との急報、おっとり刀(この場合、刀でなくカメラですが・・・)で駆けつけ一連の写真を撮った。

ソテツに執着する傾向が強く樹から余り離れることが少ない割には、関東でも「飛び火的」に発生している。食樹が個人邸にも公園にも植えられることが増えたこと、温暖化に伴いこのあたりでも見る機会が増えてくるような気がしているが、大事なソテツの新芽を食い荒らすことにより所有者、公園などの管理者からの「害虫」のそしりは免れまい。

↓ ソテツ周りのメスの飛翔

↓ ソテツの新芽へのメスの産卵行動 手前に卵がいくつか見える

↓ アリをガードマンとして従えた幼虫(分泌する蜜にアリは惹かれガードマン役を果たす)の姿も見える

↓ 道路脇の小さなソテツが発生樹

↓ おいおい、テメー、どこにとまってやがる?!

↓ 一昨年2021年のアーカイブ。多摩川久地 10月中旬

↓ 同

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気まぐれ クロマダラソテツシジミ” に対して2件のコメントがあります。

  1. taka より:

    クロマダラソテツシジミ発見の顛末は面白いですねー。また、この蝶の幼虫時の生態も興味深いです。しかし、ソテツの害虫ということで、面白がってばかりもいられないわけで、何やら複雑な気持ちになりますね。

  2. Mats より:

    まことに仰るとおりで複雑な気持ちです。一昨年、久地でようやく発見したソテツの立派な樹は大きなお屋敷の庭にあり事情を話して写真を撮らせていただき、クマソの生態も説明しました。その後、植木屋さんがしっかり管理されたようで、今年行ってみたらソテツは青々、クマソのクの字も見られませんでした。世の中のお役に立ったような、クマソには悪かったような。
    もとより、モンシロチョウはキャベツの害虫、アゲハチョウはミカンの害虫・・と挙げればきりがなく、人間は自らを中心に回して、害虫だ、益虫だと決めるかと思ったら、あちこち山の中まで開発して蝶を含む生態系を破壊しています。そして、もっと大きなテーマにも繋がってゆきますね・・・

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