東北の温泉地周辺(2) アカタテハほか
鳴子温泉郷の2回目です。
朝から気温は上がっているが散歩くらいはしないと、と思っても旅館周辺に森や林があるわけではないのでポツポツと建物がある田園風景の中を歩くことになる。民家の軒に新鮮なアカタテハがミネラル分を吸っていた。こんなところにくるかと思えば、クヌギの樹液酒場にも来る、花にも来て吸蜜するというように余り好き嫌いはなさそう。一方、オオムラサキなどは花で吸蜜するところは見たことがない。
↓ ミネラルを吸うために口先から水分を出して、栄養分をジュース状に溶かしてまた、吸い戻すという器用なことをやっている
↓ 裏側のドロッとした複雑な模様はなんとなく迫力がある
蝶は殆ど見なかったので以下は旅の雑多画像です。
↓ 盆の翌週だけあって空いていた。一人で温泉満喫、ここから露天風呂にも出られる、なんと贅沢な。湯が黒い重曹泉
↓ 景色(鳴子ダム、鳴子峡、潟沼等)のほかではコケシが売り物らしい
↓ 鳴子ダムは殆ど干上がり、鳴子峡も新緑紅葉とはほど遠いオフシーズン。唯一、酸性カルデラ湖という潟沼はきれいだった。日によってスカイブルー~エメラルドグリーンに色が変化するらしい。訪れた際は、エメラルドグリーンに近かったかな
↓ 町に戻って、家内がコケシの絵付けを体験したいと予約していた古いコケシ店に。ここで街中で土産の買い物をしたいと本人の気が急に変わり一時間の体験を押しつけられた。絵も習字もやらないので筆など操れるわけがない、もとより絵心も怪しいところ・・・
↓ 店の講師の女性に大受け(というより大笑い)の「作品」
↓ 帰途につく。鳴子御殿湯という駅から陸羽東線で古川に向かう。駅に面白い教訓集が下がっていた。「アリくらいのうれしさをぞうくらいによろこぶ」、それも疲れそう・・・
↓ 陸羽東線は単線で2両編成だった。土曜の昼時とは言え空いている
よい所ですねー。時期的によかったのかもしれませんが、観光客の少ない鄙びた温泉郷というのは、まさに憧れです。駅の教訓集の絵は、こうした場所にぴったりのすばらしさだと思います。こういう駅からローカル列車に乗るというのが、もう童話の世界ですね。
30代の前半に3年間、青森県の三沢で暮らしたことがあります。廻りは温泉だらけ、十和田湖方面に一時間弱足を伸ばすといろんな温泉がありそれなりに楽しんでいました。その後、東北とは縁もなくなり今回久々ぶりの東北の鄙びた温泉でしたが昔と比べると「有り難みが」ずいぶん違いました。ローカル線のなんとなくいいところは、昇降に自分でボタンを押さないと乗り降りできないところ。長野県でもそうですが、殆どお客さんがいないのにいちいち駅の度に電気を使う必要もないし、雪が吹き込むなどあるのでしょう。いやいや、予想以上に楽しめた小旅行でした。