美しいハチ ヤマトルリジガバチ
夏になると出現するルリ色のヤマトルリジガバチ、6月の終り頃から一斉に羽化したらしく7月に入るとさらに数を増やしています。
市内で保全されている藁葺き家屋の藁筒周辺で発生、この筒の中に産卵し孵化した幼虫のための生餌としてクモを運び入れる作業を繰り返す。7月に入ってしばらくすると藁筒の中にもぐり込む個体が見られるようになったが明らかに産卵。トップはクモをくわえているわけではないがミツバチで言うところの花粉団子のような形にしたのだろう。しばらく観察していると大小様々なクモを運び入れる姿が目撃された。そしてさらに数日後には、天敵のミドリセイボウがちらほら現われだした。ミドリセイボウはヤマトルリジガバチの半分くらいの大きさの体長1cm内外ではあるが、ヤマトルリジガバチに寄生し、「寄生バチ」と呼ばれる一群に属す。
↓ ヤマトルリジガバチの飛翔。よく見るアシナガバチのようなスタイル。スキーのジャンプを思わせるような姿勢
↓ 土壁で何か捕食しているようだが、なんなのかイマイチ不明
↓ こちらはクモ
↓ 同上
↓ 筒にもぐり込む、産卵だろう
↓ 同上。ルリ色が美しい
↓ いよいよ天敵出現。既にヤマトルリジガバチが産卵していると思しき藁筒に産卵のためもぐり込むミドリセイボウ。寄生の最初の一歩