長靴とミドリシジミ
ゼフィルス(西風の精)と呼ばれ、この季節に出てくる人気のある一群のシジミチョウ、近所の生田緑地が6月3日から3週間、この蝶たちの活動時間の大半が含まれる夕方~朝9:30まで、「コロナ・利用者の安全・ホタル保護」の3点セットの理由から昨年同様閉鎖されることもあり相棒のHenk氏と荒川沿の森林公園に出かけたのですが・・・ mats
まず、ミズイロオナガシジミ。羽化したてのようで後翅はまだ波打っています。このあと飛んだのですが翅がしっかりしていないのでフラフラヨタヨタと飛んでいました。表はべったりと濃灰色なので裏側の方が特徴があります。続いてはウラナミアカシジミ。ミズイロオナガに比較しても尾(尾状突起)が長いことがわかります。
⇒ 参考 蝶百科図鑑 ウラナミアカシジミ ミズイロオナガシジミ ミドリシジミ
さて、今回の本命だったミドリシジミ・・・この公園に詳しい方から「今年は長靴が必要ですよ」とのアドバイスをいただいていたのですが、午後から予定があってそこに長靴で行くわけにはいかない、昨年の状況からするとなんとかなるのではないかと甘い判断をしてしまいました。上記二つのシジミチョウと異なり、ミドリシジミの食樹であるハンノキは湿地の樹であり、もとより足元がジュクジュクで撮影困難なケースが多いのですが、現地に行って驚いたのはあちこちとんでもなく水浸しで「ジュクジュク」のレベルは想像を遙かに越えていました。それに加えてミドリシジミときたら水浸しの極めつけのようなところの下草にとまっているのです。オスの構造色による緑色の金属光沢は撮影する方向により輝いたり輝かなかったりするので撮影位置は重要なポイントです。ところが足元が不安定かつ水浸しで靴は既に水と泥にまみれているため、す速く自由に回り込めずもたついている間に飛ばれてしまうという失態を繰り返しました。靴や膝から下の泥まみれ状態ではとても午後からの訪問予定の場に行くわけにはゆかず、撮影を早めに切り上げて着替えに一旦帰宅せざるを得なくなり、いくつも反省の残る撮影行となってしまいました・・・
↓ ミドリシジミ(オス) 足元の自由がきかずアングル悪いうえにちょっと開いて緑を見せた途端に飛ばれた・・・
↓ この角度では色が・・・ ミドリシジミ:「長靴はいて出直してこい!」 私:「申し訳ありません!」
↓ 予定を早めに切り上げざるを得なかった理由・・・