名前のつけ方 ツマグロヒョウモン
梅雨の中休みの6月末、多摩川に出る道の脇にツマグロヒョウモンが日光浴していました。 mats
「ヒョウモン」というのは「豹紋」すなわち豹柄の紋ということです。これに加えて上の写真でわかるように羽の妻側(先)が黒いからツマグロヒョウモン、なんとなくわかりやすい名前のつけ方です。黒のほかに輝く濃青と大胆に散った白がアクセントをつけ、加えて前の縁に沿った濃いピンクが上品なニュアンスを添えています。
この20年くらいで明らかにハイム周辺でも増えた蝶の一つで気温の若干の上昇と、幼虫がスミレ類を食し、パンジーなどにもついてたりすることもこのタテハチョウが増えた理由だと考えられますが、5階の我家のバルコニーのプランターに勝手に生えていた数株のタチツボスミレに幼虫(黒と濃いオレンジでよく目立つ)がついていて驚いたことがあります。基本的にたくましい蝶なのでしょう。名前のつけ方の話題に戻ると、この写真はメスで、実はツマが黒いのは「メス」だけなのです。オスの羽は全部豹柄で下の写真で分かるようにツマは黒くありません。オスを見て「ツマグロヒョウモンだ」と判別できるのには少し蝶に詳しくなる必要があります。
↓ ツマグロヒョウモンのオス(多摩川 登戸 9月上旬 ニラで吸蜜)
一方、ツマキチョウはどうでしょう? 同様にツマが黄色い蝶ということですが、ツマグロヒョウモンと違って、ツマが黄色いのは「オス」だけです。ややこしいですね・・・
↓ ツマキチョウ(多摩川 中野島 3月下旬) 前を飛んでるのがオス、後がメス