夏の〆 ② シータテハほか
夏の〆の2回目、訪れた長野の山ではタイミングが今年の季節の進行からすると10日~2週間と大幅な出遅れ感はありましたが、何種類もの蝶たちを観察でき、朝起き抜け予報に反した晴天に泡を食ったものの出かけた甲斐がありました。
新鮮なシータテハがマツムシソウで吸蜜している。翅の外縁部の形状が極端にギザギザではあるがこれが正常で、後翅の裏に見える白い模様を「C」の字と見立てて命名したらしいが、いつも釣針に見える。同様に、よく似たタテハ蝶にエルタテハ(L)と名付けられているのもいるがなんとも発想というか語彙の乏しさを感じざるを得ない。
↓ マツムシソウの群落の中でクジャクチョウともどもよく目立つ
↓ ヒョウモン類も何種類か訪花している。ウラギンヒョウモン。ヒョウモンは「豹紋」の意
↓ もうしばらくすると南方の沖縄、台湾方面に2000キロを越える渡りをするアサギマダラ。ノハラアザミで吸蜜
↓ 翅は大きいので風に乗ると長距離飛行が可能なのだろうがそれにしても自力で翅4枚で2000キロというのは驚異的
↓ 湿原に咲く花の種類は多いはずだが既に殆ど終ってしまっている。人影もなし、この出遅れ感・・・
↓ カラマツにまとわりついているコンブのオバケのようなのはサルオガセ、地衣類に属し光合成はできる
↓ マツムシソウで吸蜜するジャノメチョウ
↓ 同上の翅の表。ノコンギクで吸蜜
↓ 多摩川にもいるイチモンジセセリ。ピンクのハクサンフウロで吸蜜、たくさんいた