生田緑地 紅葉とアオメス・ウラギン

落葉が風に舞う生田緑地、いよいよ蝶たちは成虫越冬組を除いてはもう終盤です。

桟道を歩いていると明るい日差しの中、紫に煌めきながら小さな蝶が下草に舞い降りた。ムラサキシジミかと思って近づいて見るとヤマトシジミのメス、低温期のいわゆる「アオメス」(通常は濃灰一色で地味な翅が晩秋に時折、明るい青藍色の鱗粉が混じる個体が出てくる)で、そう言えば今年はアオメスを見たのは初めてだなと気がついた。

↓ 通常のメス 濃灰一色 多摩川土手(10月下旬)

↓ 他のアオメス例 多摩川土手(10月下旬)

↓ 紅葉が進む。赤いカエデに褐色のメタセコイヤ

↓ 枡形山のイチョウ

↓ 塀にウラギンシジミのメスが風に吹かれながらも開翅して日向ぼっこしていた。ウラギンシジミはヤマトシジミとは異なり成虫の蝶のままで越冬できる(ヤマトシジミは成虫の蝶はもうしばらくで力尽き、越冬は幼虫のステージでおこなう)。

↓ 10月に裏の多摩川土手で撮影したオス。橙が光る。

 

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生田緑地 紅葉とアオメス・ウラギン” に対して2件のコメントがあります。

  1. taka より:

    今年は気温が高いので、12月半ばになっても、紅葉が綺麗ですね。
    それにしても、1月・2月はかなり寒くて、戸外では気温が零下になる日もあるでしょうに、越冬する蝶がいるというのは驚きです。

  2. Mats より:

    タテハチョウ、シジミチョウのなかには越冬する種も少なくないのですが、どこの違いが越冬を可能にするのかは私にはよくわかりません。越冬というのは蝶にとって大変なことらしく、越冬の心配のない石垣島の蝶たちは1年中、ダラダラと世代交代を繰り返していて、晩秋から初冬にかけてベニシジミやウラナミシジミがボロボロのヨレヨレになって見るからに悲壮感の漂うカウントダウンの日々を送っていることからすると何かこれはこれで妙な感じがします。

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