不本意・・・ ハヤシミドリシジミ

梅雨のまっただ中、県内の山にウルトラマリンの美しさで知られるハヤシミドリシジミを求めて登りました。住んでいる川崎市内の緑地・森林公園が軒並み、「ナラ枯れ」の被害に遭いドングリ類の大木が枯れているのでこの山のカシワ(ハヤシミドリの食樹)を心配しましたが見た限りでは難を逃れているようでした。

この時期の一番の問題はお天気、だいたい予報サイトがバラバラ、何を信じて良いのやら。「晴れ時々曇り」、「曇り時々晴れ」の境界線は怪しげだがとにかく少し期待が持てそうな6月27日の夕方に登った。山頂は数人のハイカーに遭った以外は無人。雨が降りそうにはないもののしっかり曇り。蝶はアカタテハ、ムラサキシジミが少し飛ぶくらい。時折薄日はさすが太陽の輪郭が雲を通して見えることは少なくすぐにぶ厚めの雲に覆われてしまう。

17:00、ちょっと諦めかけてぼんやり正面のカシワの樹に目をやると葉上に小さな青い輝きが見えた?! よく見るとなんと、いつの間に現われていたのかハヤシミドリシジミのオスの開翅だった。慌てて撮影したが角度が悪く、また、今回狙っていた西日を受けた少し金緑色系に輝く色彩とはほど遠く、ここ何年か撮っている朝方のウルトラマリン系のブルーであった。ま、天候によりいたしかたなくこのところ続いているボーズ(成果なし)にならなかったことで少し元気を取り戻した。

↓ 時折ぼんやり見える太陽の輪郭。すぐ次の流れの雲に覆われてしまうという繰り返し

↓ 17:00頃からハヤシミドリは現われ、縄張りを巡って2~3頭のオスがクルクルと空中でダンスするように卍巴(まんじどもえ)を繰り返した

↓ ところが折角現われても、飛び回るだけで全くとまらず撮影ができない。束の間、とまった瞬間を撮影

↓ 以下は、アーカイブから過去のウルトラマリン色の画像。同じ場所ではあるが全て午前中の撮影だった。今回は西日を受けて少し金緑色に輝く翅を狙ったのだが天候条件から達成できなかった・・・

↓ アーカイブ 2022年6月21日 羽化直後とみられるオス

↓ アーカイブ 同上。曇り空にも拘わらず開翅してくれた

↓ アーカイブ 2021年6月30日 小雨が降ったり止んだりの中、小止みのタイミングで開翅した新鮮なオス。本人はずぶ濡れの記憶・・・

 

 

 

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