生田緑地 ホシホウジャク 2
ホシホウジャクの2回目、前回の多摩川土手のノアサガオとは違う花に飛来していました。
10月中旬、生田緑地の湿地帯に咲き乱れているピンクの花はツリフネソウ、盛りは過ぎているがまだ少しは蕾も見られる。吸蜜のために飛来するホシホウジャクは移り気ですぐ次の花に移動してカメラが追いつかない。そこで、傾向として共通したおおよその飛来経路があることをつかんで、経路上の比較的目立つ株に狙いを定めて待つという対策を打つ(少々大袈裟・・)。悠長にはみえるが結果的にはこの方がずっと確度は高い。ホウジャクの口吻とツリフネのそれぞれのゼンマイに共通点が感じられて面白い。
↑ 花に近づくと減速すると共に口吻のゼンマイが伸びてくる。
↑ ゼンマイが伸び、さあこれから吸蜜というタイミング。
↑ ホバリングしながら吸蜜。
↑ こちらもツリフネソウ前でホバリング中のホシホウジャク
ツリフネソウは面白い形をしていますが、この形には植物の生存戦略があるという話をEテレの番組「趣味どきっ・道草さんぽ」でしていました。また、同じ番組でツリフネソウの種子の散布についても話をしていましたが、この植物は花が散った後でも一見の価値があって、とても興味深いです。
ツリフネソウの種子の飛び方は迫力があります。花が終った後の果実(小さなオクラみたいな形)が膨らんだ頃に少しでも触れると中の種子が勢いよく飛び散り、包んでいたサヤの方は5つに割れてくるくるっと巻き込まれるように縮みます。湿地にしか生育しませんが生田緑地でも大群落となり見応えがありますよ。