多摩川土手 ホシホウジャク
10月上旬、初秋の風物詩的なホシホウジャクの話題です。
土手のサイクリングロード散歩中、ノアサガオにホシホウジャクが飛来しているのを見つけた。一般的な蛾のイメージとは違って昼行性のスズメガで次から次へと訪花しては長いゼンマイ状の口吻(お祭り、夜店の「吹き戻し」あるいは「ピーヒャラ」を連想するのは古い?)を巧みに操り吸蜜していた。すぐに花にもぐり込んでしまうので撮影のタイミングはなかなか難しくピンボケ量産に陥りがち。
↑ こうなってはまるで絵にならないが、一瞬のうちに潜ってしまう。
↑ こちらは吸蜜後の撤収体勢。
↑ 生田緑地。ホバリングしながらニチニチソウに口吻を差し込む、何と器用な!
↑ とまっていると地味で目立たない迷彩色。形状はなんとなくF15を連想するがこいつは自力ではばたいて高速で飛ぶところが凄い・・・
ノアサガオ?聞き慣れない名称なので、調べてみると、これは帰化植物なんですね。今まで、野原に咲いてるアサガオは家庭の園芸品種が野生化したものだと思っていました。ニチニチソウも帰化植物ということで、周りは帰化植物だらけという感じですねー。
「周りは帰化植物だらけ」、その通りなんですよ!
裏の多摩川で蝶と花のコラボ写真を撮って花を調べていて、殆どが帰化植物であることに愕然としました。日本の在来種を見つける方が難しいくらいです。
周辺の多摩川土手、河川敷で最も猛威をふるっているのは「アレチウリ」、北米原産のつる性植物で8~9月に花をつけますがその繁殖力はすさまじく地面を覆い尽くすように広がるため在来種を含め他の植物の生育が困難になります。特定外来生物にも指定(環境省)されあちこちで駆除の動きはありますが効果がでているのかどうかは不詳です。
その繁殖を蝶たちが飛来、吸蜜して助長しているのはなんとも皮肉な気がします。
⇒ 写真 アレチウリで吸蜜するウラナミシジミ(9月中旬 多摩川)