トンボたち ② ギンヤンマ
トンボの続きです。夏から秋への移行に伴い、アカトンボを初めとしてトンボを見る機会が増えたのですが、なかなか手強いギンヤンマの話題です。
子どもの頃、ギンヤンマは苦手だった。
王者オニヤンマは悠々と一定の広い空間をパトロールするようにゆっくりと飛び回る。ただ単細胞というか男らしい(?)というか一直線に飛んで曲がらないでいてくれるので、予測した飛行線の前に移動し子供用の小さなアミながらしっかりと構えて対峙し、間合いに入ったと同時にエイヤッと振ると採れることが多かった。アミの中でバサバサする音と手の感触、そしてその感激は追憶の世界に生々しい。
その一方、ギンヤンマときたら同じように水の廻りをパトロール飛翔するのだが、間合いに入ったと判断してアミを振っても小憎らしいことに、こいつは瞬時にしてこれをかわして空高く舞い上がりゆうゆうと飛び去るのを悔しさ一杯で眺めるのが常だった。これも生々しい追憶ということには変わりはなくこんなのばっかりの私の脳内記憶倉庫・・・
台風10号は当地に達する前に熱低に変わったとはいえ、その雨・風が多摩川へ与えた影響は大きかった。
↓ 9月5日撮影 中野島付近 岸付近のヤナギを中心に根こそぎやられている
↓ その結果、これまで草木が茂りすぎで近づけなかった池へのアプローチが可能となった
↓ 池に近づくと予想通り交尾・産卵中のギンヤンマを発見!
↓ 台風前にも盛んにこの下の池で産卵している姿を観察したが、大雨の影響で卵は無残にも全て海へ流されたに違いない。また次が来ませんようにと祈りつつ無言の声援を送った。腹部付け根が水色のオスが尾の先端をメスの複眼裏に固定し繋がったまま産卵、飛翔する
↓ 同上
↓ よく似たクロスジギンヤンマ (アーカイブ 2023年5月18日 生田緑地)
↓ 王者、オニヤンマの神秘的な眼 (アーカイブ 2004年9月12日 生田緑地)