立山2 コヒョウモンほか
思いつきで、「そうだ長野、行こう!」の乗りで来てはみたものの山の上も下界と同じく季節の進行は予想以上に速く厳しい状況でした。
扇沢から4つの交通手段を乗り継いで(電気バス・ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバス)到着した標高2450mの室堂、目のすぐ上に立山(3015m)が見えている。既に森林限界を超え、高山植物・這松(ハイマツ)という世界にあっというまに着いてしまった。扇沢出発10:30、室堂到着12:00だったので1時間30分の行程。
ただ、高山植物は少なくなったせいかどうかはわからないが「お花畑」とはほど遠く僅かにチングルマ、タテヤマリンドウなどが目立つくらいで蝶の姿もなく、唯一トップのタテヤマリンドウに飛来していたキアゲハを1頭見ただけに終わった。
↓ 室堂。正面が立山で高度差約600m弱
↓ チングルマ 代表的な高山植物の一つ。草ではなくバラ科の低木
蝶の姿を見かけないので、富山側に少し下った弥陀ヶ原湿原に行ってみることにして、その前に室堂を少し歩き回ってみたが、火山湖のミクリガ池周辺の這松地帯には天然記念物のライチョウが棲息するとのこと。まだいるのだろうか?
↓ ミクリガ池
↓ 池の周りでみつけたコバイケイソウ
← ライチョウ アーカイブ(北岳 八本歯コル 1976年)
電気バスを利用して弥陀ヶ原に移動して、遅めではあるがひょっとすると高山蝶であるミヤマモンキチョウが見られないかと期待したがそんな気配はまるでなかった。やたらとコヒョウモンがたくさんいたのが印象的。同じく高山蝶であるベニヒカゲはいるとしても時期的に早すぎた。弥陀ヶ原湿原には池塘(ちとう:湿原の泥炭層にできる池沼)が見られ雰囲気はいいのだが・・・
↓ 弥陀ヶ原湿原 池塘とワタスゲ(花ではなく白いのは開花後の綿毛)
↓ 室堂で咲いていたチングルマが標高差で500mほど低い弥陀ヶ原では既に綿毛になっていた。タンポポのように種は綿毛とともに風に乗って飛立つ
↓ コヒョウモン。ミヤマキリンソウで吸蜜
↓ 同上。たくさん過ぎる・・・オオコメツツジに飛来・吸蜜
↓ 同上。ワレモコウで吸蜜