冬へ ベニシジミほか
11月中旬の裏の多摩川、そろそろ寒い日が混じり出しました。成虫の蝶では越冬できずに力尽きるものがある一方、蝶のまま越冬するもの、蛹、幼虫、或いは卵と種類によって様々な形態で越冬して命を繋ぎます。
ベニシジミも夏に黒化していたのが晩秋を迎えて紅葉のように橙色が輝いてきており12月の初めまでくらいは姿が見られるだろう。さながら命の最後の炎を燃やしているような印象があるがほどなく蝶は力尽き、後に続いている幼虫たちがその形態のまま冬を乗り切って翌春3月下旬~4月上旬には燃えるような橙色の蝶が羽化する(画像は全て11月12日の撮影)
↓ 多摩川中野島より上河原堰を望む。市による土手斜面の除草作業により蝶たちの食堂だったセンダングサも殆ど刈られ景色が変わった
↓ キタテハ 除草作業が及ばない河川敷部分のシャクチリソバで吸蜜
↓ 相変わらずしぶといクロマダラソテツシジミ。残っているセンダングサに飛来
↓ そして吸蜜。まだ比較的新鮮な個体、もともとは南国の蝶なので寒くなってきて心細いだろう
11月中旬でも、これだけの蝶が見られるというのは驚きですねー。この河川敷の環境の豊かさもあるのでしょうが、やはり地球温暖化も影響しているんでしょうね。
蝶についてはこのあたりでは、例年11月末くらいまではそこそこの種類が見られますが12月にはいると、極端に少なくなり寂しくなります。
ただ、その頃よりだんだんと鳥が増えてくるのでそちらの楽しみが増えてきて出歩く機会は減りません。