オオイチモンジを求めて 最終 ⑫ アイノミドリ七変化 信州上高地遠征
オオイチモンジの紹介は終了しましたがその他の蝶も魅力的なので続いて紹介します。7月21日の昼に上高地を出発し帰路に一日だけ八ヶ岳山麓の南佐久郡に寄りました。アイノミドリシジミ撮影のためです。尚、「オオイチモンジを求めて」は今回が最終です。 mats
アイノミドリシジミは高校の生物研究部の研修旅行で初めて行った信州美ヶ原山麓でその強烈な美しさに魅了されたという想い出があります。今年のテーマはアイノミドリらしい色が出るように撮影する、すなわち持ち前の黄色味の強い輝きを表現するということでした。ただ、これには、天候は晴れで(曇っていては黄色みは出ない)、なおかつ一般的に撮影では悪影響の方が多い直射日光を浴びていないとくすんだ緑色に輝くだけであり、また、条件が整っていても撮る方向によっては青っぽくなってしまいます。今回は晴天で直射日光は問題なく、蝶の発生時期もぴったりと好条件に恵まれたなかで、色のことを念頭に置きながら撮影したためトップの写真を含む何枚かはアイノミドリらしい色が出ました。光の当たり方、撮影の方向の微妙な違いで結果は大きく違ってくることが一連の画像でよくわかりますのでご覧下さい。
参考 蝶百科図鑑 アイノミドリシジミ
↓ 活動開始1時間前、半開でスタンバイ。概ね朝8時より占有行動(縄張りに入ってくる他のオス、蝶を追い出す行動)開始で活発なのは約1時間
↓ 活動開始(8時) この角度では黄色みは少ない
↓ 僅かな方向の違いで黄色みが出てくる
↓ 影に入ると黄色みは出ない
↓ 直射日光ではないので上と同様
↓ 直射日光を受け本来の金緑色が現れる。微妙な角度により前翅しか輝いていない
↓ オス同士が追尾しあういわゆる「卍巴(まんじどもえ)」。ピントを合わせるのは至難の業・・・
↓ 参考 蝶百科図鑑のオオミドリシジミで掲載しているミドリシジミ類の構造色による色の違い
オオミドリシジミ ↓
アイノミドリシジミ ↓
ミドリシジミ ↓