井の頭公園 キンクロハジロ
師走も後半、新宿方面の用のついでに井の頭公園の池を覗いてきました。前回と同様、まだ数は少ないながら何種類もの水鳥を観察することができました。
カルガモと並んで、最も個体数が多いキンクロハジロ、「金の目、表面が黒く、羽に白い部分あり」と、一見ややこしそうながら実は見たままをつけた名前。潜水の漁で大物のザリガニを捕えてなんとなく笑みがこぼれているように見えるのは気のせいだろうか? それにしてもこいつを手も道具も使わず丸呑みするのは簡単ではなさそう。小魚と同様反転させて頭から(カワセミを見ていると、魚をくわえたまま器用に回転させて方向調整して頭から丸呑みしている。鱗の並び方向を考えると尻尾から飲もうとしても鱗が逆立ち引っかかって呑めないからだろう)呑むのかどうか見たかったが、くわえたまま泳ぎ去ってしまったので確認できず、残念!
⇒ 動画 カワセミの丸呑みテク (多摩川中野島 1月下旬 アーカイブ)
↓ 番(つがい)、後頭部に冠毛が目立つ方がオスと見られる。
↓ 何をやってるのだろう? 腹のふくれたラッコのような姿勢ではあるが実は羽繕い。体から分泌される油分を塗って羽が撥水して水に浮くように、また、油分に含まれる細菌により羽の劣化を防ぐ目的もかねているらしいが、こんな反転した無防備な姿勢で上を向いて腹部の羽繕いをやっているのは初めて見た。
↓ 同上
↓ こちらのオスはなかなか格好良いが・・・(同じ池 アーカイブ 2月)
↓ 意を決したように潜る瞬間は、笑いを誘う (同)
キンクロハジロ、かなり大きなザリガニを食べるんですねー。驚きました。マガモなどと違い潜水採餌のできるカモは水生生物にとって脅威ですね。
カワウやカイツブリといった潜り専門の鳥たちに比べると、確かにマガモ、コガモなどは浅瀬でも深みでも下半身を水上に突きだした逆立ち状態でエサをあさっていて滑稽な姿を見せてくれますが、その中間に位置すると思われるキンクロハジロもそこそこ頑張っています。でもこのザリガニを全部呑み込めたのかは若干疑問の残るところです。