ヒレンジャクの水場争い
樹上でヒレンジャクたちがなにやら揉めています。
恐ろしい形相で対峙する2羽、鳥の言葉がわかったらと残念なくらいのこのシーン。実は下からは見えないが鳥たちの足元に凹んだところがあり雨水が溜まっていてその水場を巡る抗争のようだ。ヤドリギの実を啄んだ後に水を補給し、しばし休憩したあとまたヤドリギにという行動を繰り返すことからも水場は貴重らしい。ところがここは2羽以上での水飲みはかなり窮屈らしく四六時中不穏な雰囲気が漂っている。
↓ 並ぶと窮屈そう
↓ 「こいつ、ウザすぎる!」
↓ かくして抗争勃発、「オラの水場だ、出てけ!」
↓ 敗者撤退、「二度と来んなよ!」
↓ ただ、独り占め状態は長くは続かない。すぐ向こうにも鳥影が・・・
↓ 「チッ、また新手が来やがった!」
↓ もとより独り占めを許す周辺環境にあらず
↓ あちらでも・・・
↓ こちらでも虎視眈々とチャンスを窺う鳥多数。かくして抗争は続く、鳥の世界も厳しい。
因みに、このあと突然、全羽(20~30?)が群をなして飛び去った。ふと気がつくと上空では猛禽(タカの類)が一羽旋回していた。ヒレンジャクが群をなすのはこれらの天敵に対して身を守るためと言われている
コサギに引き続いてのバトルの写真ですねー。なかなか、普段あまり目にすることのない生態写真だと思います。ヒレンジャクは冠羽や過眼線が鋭角的できついイメージのする鳥なので、バトルには緊張感がありますね。
整理した後の写真を見ていて、人間と同じような感情があるとしか思えない顔つきをしているのが面白かったですが、「過眼線」という言葉は知りませんでした。
撮影地のヤドリギの実が食べられてかなり少なくなってはきていますがあともう少しこのお祭り騒ぎのようなシーンを楽しめたらいいなと思っています。