スミナガシ これは3化 或いは 2化?

八王子の山に確認に行ったのはスミナガシ、一番好きなタテハチョウです。

なんと粋な命名、スミナガシ・・・ご覧の通りの墨流し模様に碧眼+紅口吻と心憎い。この角度だと肝腎の翅は見えないがこれがまた光線の角度によって微妙に変化してその魅力を倍加させる。先月7月12日に行ったところ、かなり傷んだ個体がいたので5月の連休のころに発生した1化(その年、初めて羽化して蝶になった)なのか、或いはもう2化なのかはっきりしなかった。数年前はお盆が2化の発生時期だったがこのところどの蝶も発生時期が乱れているので予断を許さない。

そんなことから8月2日に再度訪れたところ・・・新鮮なスミナガシのオス同士がテリトリーを張って追いかけ合いをしており1時間ほどそのめまぐるしい飛翔と時折の葉上での開翅を満喫することができた。ミドリシジミたちのテリトリーを巡る追いかけ合いもキラキラと光って魅力的だが、タテハチョウになると大きいだけに迫力が増す。スミナガシに加えてアカボシゴマダラ、アカタテハ、それにオオムラサキまで加わり暑い夏の夕刻、テリトリー空間は大賑わいであった。かくして、今回発生しているのが恐らく2化であろうとの結論に至った。

↓ 葉上の開翅

↓ テリトリーを巡るオス同士の追いかけ合い (アーカイブ 2024年5月3日 八王子市)

↓ 翅、碧眼、紅口吻と3拍子揃った写真はなかなか撮れない(あと+αとして背景!) (アーカイブ 2018年5月16日 奥多摩日原)

↓ 3日間撮影中ずっと雨にたたられた上高地の帰途、失意の新島々駅の広場で旋回して膝にとまったスミナガシ。慰めてくれたのかな?(アーカイブ 2020年8月9日)

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