生田緑地 地味専科 ハゴロモほか
6月も中旬、梅雨の不安定な天気の中、生田緑地に出かけました。
久しぶりに生田緑地にHenk氏と出かけたのは、ダメモトでミドリシジミが見られないかとのあわ~い期待を抱いたのが理由だった。結果から先に言うとやはりダメだったのだが・・・このところ、かつて同緑地では少なくなかったミドリシジミ、オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミとどれひとつ見たことがない。もともと減少傾向にあったところにこの2~3年に亘る「ナラ枯れ」が致命的ダメージを与えたのかもしれない。
↑ そこで他の生きものに目が行くのだがトップは??? これはハゴロモという昆虫の幼生で以前にやはり生田緑地で撮影した同じ仲間のアミガサハゴロモという奇妙な幼生のことを紹介したことがある。写真は幼虫のうしろから撮っていて防御目的かどうかはわからないが蠟でできた盾みたいなものを身につけている。
↓ 前から見でも同様に奇妙
↓ 成虫になると、住宅街でもよく見かけるアオバハゴロモになる。 (アーカイブ 多摩川久地 21年10月29日)
アオバハゴロモは害虫扱いされているようで、一例を挙げると住友化学園芸という会社の説明によると:「吸汁性害虫ですが実害はあまりありません。しかし、大発生すると樹勢が衰えたり、また果樹類の果梗部分に寄生すると落果の原因にもなります。また、幼虫の体を覆う白い綿状分泌物が枝などに付着し、いつまでも残るため美観が損なわれることなども問題になります」(ということで、殺虫剤スプレーを販売している)・・・こんな理由で駆除するの?
↓ 以前に紹介したアミガサハゴロモの幼生 (アーカイブ 生田緑地 2024年6月19日)
↓ もう一つ地味系昆虫、ナガニジゴミムシダマシ。朽木のサルノコシカケ系のキノコを食べながら暗めのところでひっそりと暮らしている。一度、ケースに入れて飼ったことがあり時々エノキタケの切れ端を交換してやるだけで3ヶ月以上生きていたが、せっかく綺麗なのにキノコの中にもぐり込んだまま動かず出てこないので、金魚と違って見ることもできないちょっと残念なペットであった・・・
↓ 同上。光の条件が良いとシャボンダマのような構造色効果で虹色に光る (アーカイブ 生田緑地 2017年8月25日)
↓ 同じ仲間のニジゴミムシダマシ (アーカイブ 生田緑地 2019年6月19日)