初回 スミナガシ 山頂のテリトリー
こんにちは、Matsです。サイトの初記事を投稿します。この夏まで4年余り毎日更新をモットーとして相棒のHenk氏と続けていました「ハイム蝶百科図鑑」を7月で終了しました。しばし休憩して新たなるサイトを立上げ蝶を中心に興味の趣くまま(アブもハチも取りたい移り気な性格です)あれやこれやと蝶のように(Papillonesque :パピヨネスク)綴る絵日記です。
遡って今年のお盆の夏休みに八王子の山で観察した一番好きなタテハチョウ:スミナガシの話題です。
仕事(建築関係)が予定より長引いたおかげで現地山頂についたのは17:00丁度。ほぼ諦めていたものの、ラッキー!2~3頭のスミナガシのオスが夕日を受けて追いかけあいテリトリーを張っていた。約30分、好条件とは言えないまでもゆっくり撮影を楽んだ後、薄暗くなった蝉時雨の山道をあたふたと下山した。
⇒ 参考 蝶図鑑 スミナガシ
↑ スミナガシという命名の由来の裏翅の模様
動画 ⇒ 前月の夕刻、同じ下山路 ヒグラシ時雨
⇒ もの悲しいヒグラシの響きに対して儚さゼロの、南仏(アヴィニョン)のセミ
日仏セミのイメージ比較 「日:はかなさ・暑苦しさ」⇔「仏:バカンスの楽しいイメージ」
セミはもともと、ヨーロッパでは楽天的・「今を楽しめ」的な存在のようでイソップ(ギリシャ)や、それを基にしたラ・フォンテーヌ(フランス)の寓話では「アリとセミ」だったのが、セミが南部にしかいないことから北部に伝える際に「アリとキリギリス」に変えられたらしい。日本には両方いるが子供の頃からキリギリスのイメージがすり込まれている。翻訳者は悩んだのだろう・・・
↑ 下山後、麓で一人祝勝会(ボーズ(成果なし)でも残念会と称して同じ事をやる・・・)
↑ 一番好きなスミナガシからも好かれているという証拠。8月上旬長野県新島々バスターミナル(アーカイブ)
↑ 5月下旬の奥多摩(アーカイブ) スミナガシの撮影の難しいところ:①青緑の翅+②赤い口吻+③碧眼の3拍子・・に加えて、④美しい背景 が欲しい。残念ながら④が欠けた例・・・今度こそ完璧を期して!
仮に森林で見かけたことがあったとしても、この赤い口吻、言われないと素人には全く気が付かないでしょうね。不思議な蝶ですねー。
名前も好きなんです!