もぐり専門 多摩川の鵜(ウ) 番外
裏の多摩川の少し上流にある堰堤(えんてい)の廻りでカワウが活躍していました。 mats
堰堤(上河原堰:ここから始まる二ヶ領用水の取水口でもある)の廻りには水鳥をはじめいろんな鳥が集まっています。その中で目を惹いたのは鵜(ウ)。よく似たのにウミウ(海鵜)というのがいますがこちらはカワウ(川鵜)の方です。まわりにコサギがたくさんいましたが、浅瀬に小魚が泳いできてくれたとき限定で長い嘴(くちばし)で突き刺すように捕らえるコサギに比べるとカワウは圧倒的に有利でコサギたちの羨望のまなざしをよそに深みに潜っては次々と小魚をゲットしています。水がさらに深い堰堤の上側にも回って観察すると潜ってから頭を出すまで10秒~20秒でしたがとんでもなく離れたところに出てきていました。潜って泳ぎながらあの素速い魚を捕らえるのですから驚異的な瞬発力なのでしょう。
鵜で思い出すのが「鵜飼」、その内容はなかなか興味深くまた少し可哀想にもなりますがウィキペディアを抜粋します。尚、鵜飼に使われるのはこのカワウではなくウミウとのことです。
「鵜飼漁をする人を鵜使いまたは鵜匠(うしょう・うじょう)と呼ぶ。小船を用いた一般的な鵜飼においては、1人の鵜匠が5羽から10羽程度のウを一度に操る。鵜飼いでは、平底の小船の舳先で焚かれるかがり火が、照明のほかにアユを驚かせる役割を担っている。かがり火の光に驚き、動きが活発になったアユは、鱗がかがり火の光に反射することでウに捕えられる。ウののどには紐が巻かれており、ある大きさ以上のアユは完全に飲み込むことができなくなっており、鵜匠はそれを吐き出させて漁獲とする。紐の巻き加減によって漁獲するアユの大きさを決め、それより小さいアユはウの胃に入る」
↓コサギ1:態度でけーな、こいつ、だいたい潜ってるし・・コサギ2:は~ア? そんなのありかよ?!
↓ カワウ:そらよっ、2匹目ゲット!
↓ カワウ:3匹目だもんね! コサギ1:ハイハイ、わかりましたって、勝手にやってちょ・・・
↓ 堰堤の上側。かなり深そうだが潜るととんでもなく離れたところから出てくる
↓ 多摩川 上河原堰