二ヶ領用水散歩 コサギと花筏 番外
早めに咲いて、早めに散った今年の桜。二ヶ領用水でも無数の花筏(ハナイカダ)がゆっくりと流れに身を任せています。 mats
桜は散り出すと速く、あれだけの花を一度に咲かせたエネルギーが急速にしぼんだように饗宴は終りを遂げてしまいます。その余韻の典型とも言える花筏がゆっくりと流れている二ヶ領用水の中ほどの岩にコサギがたたずんでいました。じっと動かない鳥を見るたびに、何か考えているのだろうか?と不思議な気持ちがするのに、まして一本脚で動かないので余計に印象的です。鶴やフラミンゴなどにも見られる奇妙な姿ですが、どうして一本脚?というのには、「体温の発散を防ぐため」(確かに脚は羽毛がなくむき出しであり、「断熱性能」からすると劣っていることは確かです。カモが首を回して嘴(くちばし)を背中の羽に突っ込んで休むのにも似ています)とか、「骨格の形状構造からして一本脚の方がバランスがよく楽らしい」とか、諸説あるようです。
桜について、我が身を振り返ると特に2011年の「3.11」のすぐあとにいつもと同じように咲いた桜の印象が強烈でそれ以降、桜=儚(はかな)さ、無常観という意識が以前より強くなり10年経っても一向に変わりません。下の2枚はその年2011年の4月初旬に同じ二ヶ領用水で撮影したものです。
↑ また、一つ・・・ ↓ 散ってなお・・・ 共に二ヶ領用水 2011年4月4日撮影