旅立ちのとき カラスアゲハ
久々ぶりのバルコニーからの旅立ちシリーズですがちょっと感動的といえば感動的・・・ mats
飼育していたカラスアゲハの立派なオスが羽化しました。5月13日に相棒のHenk氏と行った高尾山で頭上からダンゴになって落下してきた4頭のカラスアゲハのうち一組のオスメスがもつれたまま動かず、まるで道に落ちているようだったので拾って連れて帰りました。家につくころには離れていたのでオスは逃がし、メスはバルコニーの鉢植のキハダ(カラスアゲハの食樹)にとまらせ袋を掛けました。5日後の18日にメスは3卵を産んで力尽きました。3日後の21日に棘だらけの初齢幼虫が孵化、どんどん大きくなり脱皮を繰り返し、あっというまに終齢(おそらく5齢と思われる)幼虫となって6月9日には蛹化、そして11日後の6月20日に2頭のオスが羽化したのです。孵化してちょうど一月で羽化したことになります。蛹が黄緑から少し黒くなってきていたので羽化の瞬間を見てやろうと思っていましたが予想を遙かに上回る早いタイミングで二つとも羽化してしまいました。残念・・・でも、きっと生田緑地で仲間をふやしてくれるだろうと期待しています。尚、3卵から2つ蝶になりましたが、自然状態では、鳥の餌になったり、寄生されたりすることから蝶になる割合は1%にも満たないと言われています。
順に、高尾山の落とし物(5月13日)、産卵(5月18日)、初齢幼虫(5月21日)、終齢幼虫(6月3日)、羽化(6月20日)
参考 蝶百科図鑑 カラスアゲハ