冬を迎えるシジミやタテハ
11月も終りが近づくと朝晩はかなり冷え込み蝶たちの活動も極端に減り蝶ごとに成虫、蛹、幼虫、卵といった異なった形態での越冬準備に入いります。また、成虫では越冬できないため力尽きる蝶も少なくありません。 mats
5階の我家のバルコニー。羽化したばかりと思われるヤマトシジミのオスが植木鉢のカタバミ(食草)の葉上で日光浴をしています。あっ、そう言えば、以前、ハイムの遊歩道の芝生に生えているカタバミ(黄色い小さな花が咲きます)にヤマトシジミが産卵していたので雑草の草むしりを兼ねて根から抜いて我家の植木鉢に移植したのを忘れていました。孵化して、しっかり葉を食べて、ようやく蝶になったのです。それにしても・・・羽化するにはちょっと時期が悪く成虫で越冬はできないはずのヤマトシジミですからちょっと可哀想。同じ鉢にはスミレやパンジーが植えてありますがヤマトシジミの反対側に、このサイトではお馴染みのツマグロヒョウモンの黒に赤茶のストライプがはいった幼虫がいるのがおわかりでしょうか?日が当たって温度が上がると、スミレ類の葉を食べ温度が下がるとどこかにもぐり込みます。10近くいるはずなのですがみんなこんな調子で越冬するつもりなのでしょう。
一方、最下段は多摩川土手のベニシジミ。晩秋に橙色の輝きが復活しましたが、羽も破れかすれて日向ぼっことはいえ痛々しい。こちらも成虫では冬を越せず幼虫での越冬です。今年はこれが見納めかも知れません。次に会えるのは早春、金属光沢が印象的な橙色です。