探蝶漫遊記 ⑤地味目 シジミとミスジ (石垣島遠征)
冬枯れの期間が長くなりどうしても蝶の姿が見たくなったので2月10日から13日という日程で初めて石垣島に行ってきました。台北から約270キロという石垣島では「越冬」の必要がないため蝶たちは1年中、ある意味だらだらと世代交代を繰り返しています。それでも真冬・真夏の時期は余り活動しないため、いい時期に行ったわけではありませんが気温が上がるといろんな蝶が飛び出してくるのが確認できました。何回かに亘って旅日記風に紹介していきます。 mats
バンナ公園を後にして、石垣島の最高峰にして、沖縄県の最高峰でもある於茂登岳(おもとだけ:526mなので高尾山599mより低い)山麓の於茂登林道に向かう。写真はセンダングサで吸蜜中のヒメウラナミシジミ。いくつか似たようなシジミがいるがこの蝶には尾(尾錠突起)がないので他のシジミとの判別は簡単。羽の表は多摩川土手に秋に多いウラナミシジミよりも濃い濃紫色(オス。メスは濃灰色)だがとうとう開いてくれなかった。幼虫はマメ科植物を食すが前回記事に載せたモダマも食べるらしい。
タイワンクロボシシジミ。こちらも地味で小さなシジミチョウで葉上にとまっている時にはやはり羽を開いてくれなかった。表も地味な濃灰色。あちこちで見かけた蝶の一つ。
センダングサで吸蜜中のリュウキュウミスジ。これとそっくりさんのハイムでも見かけるコミスジはこの地域にはいない。
下から狙ったリュウキュウミスジ。