オオイチモンジを求めて ① 樹上のオオイチ 信州上高地遠征
昨年3日滞在して全日雨にたたられ涙を呑んだ上高地、今年こそはとまた出かけました。一番の目的は高山蝶の王者ともいえるオオイチモンジの撮影です。何回かに分けて美しい風景とあわせて紹介します。 mats
今回、移動日を除く7月19日・20日の二日間に懸けましたが、お天気に恵まれ18日に上高地の象徴、河童橋に着くと緑の岳沢とその上には穂高連峰が綺麗に見えていました。昨年は雨の中、雲に覆われ滞在中一度も穂高の姿を見ることができませんでした。トップの写真は河童橋からそれほど遠くない梓川沿いで見つけた樹上にとまるオオイチモンジのメス。翅裏の色あいは微妙かつ複雑なデザインです。天気に恵まれただけでなく、蝶の発生時期ともドンピシャリと合っていて何度も撮影する機会に恵まれたので、シーン毎に紹介します。まずは樹上のオオイチモンジから。
↓ 河童橋から岳沢と穂高連峰を望む(左より西穂高、奥穂高、吊尾根)
↓ 樹液に飛来したオオイチモンジ(メス)
オオイチモンジの幼虫時代の食樹は「ドロノキ(ヤナギ科)」であることからこの樹とその周辺を探すことになりますがまずは、河童橋から梓川左岸を上流方向に気持ちよい森林ウォーク1時間足らずで、明神に到着しました。周辺をあちこち歩き回っている内に一本のヤナギの5メートルほど上部に樹液が出ているところがありジャノメチョウやハナムグリに混じってオオイチモンジ(メス)が吸汁していました。メスは後翅の白い帯がオスに比べて太く明瞭であることで区別できます。とにかく一枚は撮影確保できたので一安心。気持ちに余裕ができさらに歩き回りましたが、その後もあちこちで上空を飛んでいたり、或は地面で吸水していたりというシーンに巡りあい決して個体数が少ない蝶ではないことが確認できました。
↓ 梓川と明神橋
↓ ミネラルを補給するオス
↓ 開翅 オス (後翅の白帯が狭い)
↓ 開翅 メス (後翅の白帯が広い)
上の2枚は開翅のオス・メス比較です。上の写真はオスで丁度光が当たっている後翅の白帯がメスと違うことがよく分かります。
明神から河童橋に戻り、さらに周辺を歩き回った結果この日の万歩計は27500歩でしたが成果が上がったこともありそれほど疲労感はありません。
オオイチモンジの表側は地味で落ち着いた色彩ですが気気に入りました。
穂高連峰を独り占めですか!うらやましいです。
オオイチモンジの表側は地味で落ち着いた色彩ですが気気に入りました。
穂高連峰を独り占めですか!うらやましいです。
色といい、模様といいなかなか渋いですね。裏はモダンアートみたいですが・・・
穂高に今、登ってみようという勇気はありません。学生の時は上高地は単なる通過点で、河童橋を横目に見ながら奥の登山拠点をめざして、そこから穂高、槍ヶ岳、蝶ヶ岳など登っていたのですが今では山々には蝶の背景に納まってもらうことで満足しています。
でも、岳沢の途中くらいまでならいけるかな?いろいろと面白そうな蝶がいそうだし、などと考えています。
色といい、模様といいなかなか渋いですね。裏はモダンアートみたいですが・・・
穂高に今、登ってみようという勇気はありません。学生の時は上高地は単なる通過点で、河童橋を横目に見ながら奥の登山拠点をめざして、そこから穂高、槍ヶ岳、蝶ヶ岳など登っていたのですが今では山々には蝶の背景に納まってもらうことで満足しています。
でも、岳沢の途中くらいまでならいけるかな?いろいろと面白そうな蝶がいそうだし、などと考えています。