二ヶ領用水散歩 飛んだ!マルガモ 番外
先日紹介した俗称マルガモが目の前で水上から飛びたちました。二ヶ領用水でのひとこま。 mats
マルガモというのはマガモとカルガモのハイブリッドのことであるのは以前に説明しました・・・私も調べて初めて知ったのですが。この写真ではオスの頭部が緑の構造色であるというマガモの特徴と、嘴(くちばし)が全体に青黒っぽく先端だけが黄色いというカルガモの特徴をあわせ持っていることから俗称「マルガモ」であることがわかります。水上に浮かんでいる姿勢からいきなり羽ばたいて空中に浮かび上がるのですからその力がすごいのは水しぶきでもわかります。開いた羽全体が微妙に反って一つ一つの羽の並び方も飛翔の各タイミングでそれぞれ一定の法則があるかのように整然としています。そして飛び立った瞬間に、光り輝く頭部に比べると地味だった羽と胴体から目の覚めるような紫(「翼鏡」と呼ばれる部分で見る方向によって紫~緑に変化します。構造色の典型)の一団の羽が現れると共に、まるで「差し色」のような脚の橙に目を奪われます。造物主、あるいはそれに類するものが存在したとして・・・とよく思うのですが・・・いったいなにゆえこの生きものをこれほどバラエティーに富んだデザインにしてこんなに美しいカラースキームに仕上げたのかと不思議でなりません。
羽を広げて飛び立つマルガモ。水しぶきの音がここまで聞こえてきそうです。
羽を閉じて水に浮かんでいても、輝くような無彩色のグラデーションには気品さえ感じられるのですが、「羽を広げて飛び立つマルガモ」は華麗な天女のようです。
いつもながらため息がでてしまいます。
用水にはオス、メス混じってたくさんのカルガモがいる中で緑の頭のオスのマルガモはこの一羽のみなので、すぐにわかり親しみを感じます。むこうも見覚えているようで、他のカモと違って近づくと飛び立ちます。いつも狙われる(カメラの音?)ので警戒しているのか、それとも、ひょっとするとサービスしてくれてるのでしょうか?