ちょっと残念なクジャクチョウ 遠征編(長野県南佐久郡)

 

ハイム周辺では見られない蝶で、八ヶ岳山麓、標高1633mの美鈴池周辺で撮影したクジャクチョウというタテハの仲間です。曇っていて蝶は殆どいないし、あまつさえ小雨もようとなりちょっとがっくりしていたところ、遊歩道の5mほど先の路上に赤っぽい蝶を見つけました!思った通りのクジャクチョウ、ヨーロッパを含むユーラシア大陸に広く分布するタテハで、学名の種名は"io"(イオはギリシャ神話のゼウス(ローマ神話ではユピテル)の恋人の美女)ですが、日本産の亜種名にはこの"io"のあとになんと、"geisha"(芸者!)が加えられています。いかにもこの蝶の妖艶さを表した粋な学名です。

大きな目玉模様は鳥を中心とする外敵に恐れを抱かせるとされていて、アゲハチョウの幼虫の目玉模様も同様(その割にはアゲハの幼虫はよく鳥にやられるようですが・・・一方、羽の裏側は全面ほぼ真っ黒で目立ちません)です。印象的な色と模様はまさにクジャクですが、花でなく石ころの路上にとまっていたのは大いに残念、次回の出会いに期待します。

mats 参考 蝶図鑑 ヒオドシチョウ(関連紹介)

 

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