紙吹雪の正体見たり・・・キアシドクガ
生田緑地の林や谷筋に紙吹雪のように無数の白い蛾が舞っています。至る所にぶら下がっていたキアシドクガの蛹が羽化しだしたのです。名前の通りで足が黄色いことがわかりますが、毒のある蛾ではありません。もともとドクガの「毒」というのは蛾の成虫が体内に毒を持っているわけではなく、毛虫時代の毒針毛が体にくっついているためそれに触れると皮膚が炎症を起こすというものですが、このキアシドクガにはその毒針毛もありません。図鑑の「ダイミョウセセリ」の説明の中で、蝶と蛾と区別するのは科学的には余り意味がないということを書きましたが、この写真を見つめているとあっけらかんとした蝶とは違ってちょっと悪魔的な雰囲気がないではないですね・・・
キアシドクガの成虫には毒が無いのですか!!
ネーミングがかわいそうですね。
そうなんです、成虫の蛾だけでなく毛虫の時代から毒とは無縁なのに分類状はドクガ科です。もしもこれがドクガで、毛虫時代の毒針をくっつけて、あれだけた無数に飛ばれたら生田緑地で蝶や鳥の撮影どころではなくなりますね!