ご挨拶

誠に突然ではありますが、本日を以て蝶百科図鑑への投稿を終了することになりましたので、最後に一言ご挨拶申し上げます。

２０１９年４月に「ハイムのひろば」の姉妹サイトとしてmatsとHenkのコンビでこのサイトを始め、日々の投稿を続けながら、蝶図鑑として内容を拡充してまいりました。チョウに関して言えば内外にはたくさんの素晴らしいサイトもありますが、我々は今住んでいる新多摩川ハイム近辺のごく身近な範囲に棲息するチョウを中心に（たまには少し遠足や遠征もして）、日々の観察を通して我々が実際に目にした自然の中での生き生きとしたチョウ、昆虫、鳥やその他の生物の姿を皆様にご紹介することに努めてきたつもりです。

そして、今日までの４年あまりを振り返ってみると、実にいろいろなことが思い出されます。季節を何度か繰り返すうちに知らず知らずに日々の記事の内容がどうしても似たようなものになりがちでした。また、いつもこちらの思うようなタイミングでチョウに巡り合えるとは限らず、記事の枯渇にも苦しみました。特に毎年冬場はそうでした。絶好のシャッターチャンスを逃してしまい悔しがったことも度々でした。しかし、その反面、予想もしなかった珍しい場面に遭遇できて大喜びしたり、さらに今までなぜそんなことに気付かなかったのかと今までの自分に呆れてしまうほどの気付きというのもありました。それが、まさに自然相手の難しさでもあり、素晴らしさでもあったと思っています。

スタート当初は、いったいいつまで続けられるか若干の不安もありましたが、４年以上の長きにわたってこのサイトへの投稿を続けることができましたのも、ひとえにこれまでこのサイトを応援して頂いた皆様方のお蔭だと思って心より感謝しております。これまで、このサイトをご愛読いただき、コメントや励ましのお言葉などたくさんお寄せ頂いた皆様方にはこの場を借りて、改めて心より御礼申し上げます。ほんとうに有難うございました。

最後に、以前ご紹介したことのある英国のチョウ類保全協会（Butterfly Conservation）の前最高経営責任者Martin Warren氏の含蓄のある言葉を改めて引用します。
Butterflies indicate a healthy environment for all of us.
これは意訳すれば、
チョウがいること自体、その場所が我々みんなにとっての健全な環境であるという証である。

我々二人の記事の投稿はこれにて終了しますが、このサイト自体は今後も存続しますので、今後は「蝶図鑑」として折に触れ少しでも多くの方々にご利用頂けるならば、制作した者としての望外の喜びです。

mats & Henk