よくぞご無事で! 多摩川のギンイチモンジセセリ

昨秋の台風19号は武蔵小杉の冠水をはじめ甚大な被害をもたらしましたが、多摩川の様子も一変しました。ハイム周辺の多摩川土手に生息するギンイチモンジセセリも全滅かと思いきや・・・mats

例年のようにギンイチモンジセセリがいたのです!地味なセセリチョウですがどこにでもいるというわけではなく、30年前にハイムに引っ越してきて裏の多摩川にいるのがわかり喜んだのを覚えています。幼虫時代はススキ類を食べるのですが、周辺での発生地は多摩川土手以外では考えらないうえ台風の時点ではおそらく卵か幼虫であったはずです。そこにあの膨大な量の濁流ですからひょっとすると絶滅か・・・と心配しましたが、いました!いつものようにチラチラと飛んでいたのです。いったいどうやって生き延びたのか、そのしぶとさには正に脱帽です。(上下とも、4月下旬、多摩川土手 中野島) 参考 蝶百科図鑑 ギンイチモンジセセリ

名前は後羽裏側の銀白色の一条のラインからきています。

台風一過の10月13日朝、水はかなり引いた後。濁流の底で卵或いは幼虫はススキにしがみついて頑張っていたということなのでしょう。

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  1. Henk より:

    多摩川は古文書の記録に残る最古の貞観3年(861年)の氾濫以降、近代にいたるまで4-5年毎に氾濫を繰り返してきています。そのたびに、あたり一帯の動植物は大きなダメージを受けていたはずですが、ギンイチモンジセセリは生き残ってきていました。今年は昨年の大増水(氾濫ではなかったが)で河川敷一帯が根こそぎ掘り返され荒れ地になってしまったので数は減るかもしれませんが、来年はきっと復活すると信じています。期待しましょう。
    参考 ハイムのひろばの記事 「ブラリ中野島歴史散歩 多摩川の氾濫(1)」

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