渡りの準備 アサギマダラ

マダラチョウの仲間では唯一、西日本ほぼ全域、及び、東海・関東の太平洋側に定着しているアサギマダラですが秋には南方の与那国、台湾方面に2000キロもの距離の渡りをすることで知られています。 mats

華奢な胴体の割には翅が大きいので風に乗れば2000キロの長距離飛行も可能かも知れませんが、上の写真のようにマツムシソウが咲き乱れるお花畑をフワフワ感満載で飛んでいるところを見ていてもそれほどのたくましさは感じ取れません。初めてこの蝶を見たのは、忘れもしません、神戸の中学校での部活のバドミントン(当時はすごくマイナースポーツで「西洋羽根つき」と揶揄さるたびに怒ってました)で体育館を出たところでこのアサギマダラが目の前に飛んでいたので慌ててラケットではたき落としました。ちょっと翅は破れましたが満足して家に持って帰って展翅したのを覚えています。これから高尾山でも徐々に数が増えてきて秋にはその殆どが南に向けて旅立ちます。会社員が辞令で転勤するのでもなく、他の仲間と示し合わせて飛び立つのでもなく、同じ時期に「本能」と言ってしまえばそれまですが、みんなが南を目指して「渡り」をするという行動は私の想像を遙かに超えています。因みに、同じタテハチョウ科のアカボシゴマダラは、「赤い星のあるゴマダラチョウ」ということで、マダラチョウの仲間ではありません。「アカボシゴ・マダラ」でなく「アカボシ・ゴマダラ」なのです、蛇足ながら。

 ⇒ 参考 蝶百科図鑑 アサギマダラ

 ↓ マツムシソウで吸蜜

 ↓ ヒヨドリソウで吸蜜

 

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渡りの準備 アサギマダラ” に対して3件のコメントがあります。

  1. モク より:

    10月2日AMに生田緑地のツツジヤマで鳥仲間の方が撮影しました。
    この辺りでは珍しくないのでしょうか?

  2. mats より:

    こんにちは、実際に撮られたのですし、いてもおかしくありませんが私自身は生田緑地では見た記憶がありません。ただ、溝の口の近くで生田緑地とそれほど違うとも思われない東高根森林公園では何回も見ています。風に乗ってフワフワ飛ぶ姿はなんとも優雅で、2000キロにも及ぶ渡りをするなんて信じられません。全般的に蝶の方はこれから一月半ほどでどんどん少なくなり寂しい季節が近づいてきています。

  3. モク より:

    東高根森林公園にいるのであれば生田緑地でいてもおかしくありませんね。
    明日から欲を出して(笑)さがしてみます。
    ありがとうございました。

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